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やちむんとサンピン  作者: 玲於奈
11/14

手書きのお手紙

なし

その店舗はターミナル駅前にあった。

金融の看板だらけのビルの2階

ひとよんでサラ金ビル

1階から5階まで全部サラ金。


そして、いかにもといった輩や

風情の頻繁に出入りする。


まっとうな人は

まず関わらないであろう場所


異動初日9時

私はおそるおそる出勤した。

9時に事務所に来い

と言われて言ってみれば


「おそいおそい、明日からは7時な」


と別な業種の方ですかと思われる

黒スーツを着こなしたお方に

すごまれる

眼を細めてみれば

ちょっとけんさんに似ているか

それが実は私の上司だった。


この時間、

どうやらもうみんな

すでに督促に出払っており

誰もいない


貸金業法で督促できるのは

朝の8時から夜の9時まで


私の仕事は、まず、債権者リストで

前日に入金があったかなかったか調べ

今日の督促リストを作る。


こないだまで女子事務員がいたが

結婚するということで出て行った


そしてその作業は

パソコンのエクセルが使えないとだめで

困っていたそうだ


結婚を理由にした

嫌氣の転職

そう直感。

そして、私がここにきたのも

多分にエクセルを使える者

ただその一点で配属されたような氣がした

なんという単純人事、まさに将棋のコマ。


そして、その後督促。


夜の9時に戻ったら

入金のチェックと、催促の手紙書き。

パソコンで印刷すれば

早い、簡単なのだが

なぜか

手書きというのが効果があると

信じられているようで

とにかく手書きで何百枚も書く。


終わるのは12時。

寮に戻って倒れるように眠り。

翌朝は6時起床。

そのようなサイクル。


結局は就業時間は変わらない。



なし

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