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やちむんとサンピン  作者: 玲於奈
1/14

地平線

なし

果てしない。

目の前には広がる地平線

地球は丸い。

プロペラの回る

規則正しい音を聞きながら


ひとしくそれを実感できる。


しかしながら、あまりにも広すぎる。

地平線沿いは、もやがかかっているよう


その空へ

双発機が飛ぶ

真っ白の機体

そして、

細い線で虹色が描かれている。


この機体自身が

その青い空への虹になったよう


紺青の空

遙か彼方にはアフリカ大陸も見える


はるか向こうの黄土色の砂漠。

眼下には対照的な世界。


近未来。

SF小説のように

銀色のタワーが連立する


広大な碁盤ごと

真四角に区画され

張り巡らされた道路

そして、そこからまっすぐに

いくすじにも伸びるハイウエイ


続くのは海。


顔を上げて

その海辺に眼を転じればたくさんの人工島。


現代のバビロン。そして、国家の野望。


世界地図の再現


端には

化学工場のような異質な建物群。

多数の無機質なパイプが海中に沈む。

しかしながらそれこそが

不可能を可能にする源。

この都市にとっての大事なきも。

そう、海の水を真水に変える。

そして、

この広大な砂漠を緑によみがえらせる。

不可能を可能にする。


いつまでも果たせなかった人間の夢。

青いバラ。

それを作り出す人間の欲求。

その原動力となる。

科学の進歩はすさまじい。


そしてここは、

世界中にありあまるお金の集積地。


「世の中は、富める者がさらに富み、

      貧しい者がさらに貧しくなる」


旧約聖書の一節か。


今の私は、この世界に属しているのだろうか。


さかのぼること、13時間前

NARITA(TOKYOU)


なし

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