ギルド加入
最初にLaraを操作した日から1週間がたった。
仕事の昼休みにログインし、草原を歩き回り、家では、夕飯の後、村のクエストをひとつ、アイテム屋をのぞいたり…。1日30分、長くて1時間毎日コツコツ自分のペースで進めてきた。
それなりに装備も整って、レベル10になった。
「すこしづつ、冒険者らしくなってきたね。Lara」麻美はスマホを見つめながらつぶやいた。
【レベル10到達ギルド機能が解放されました】
「え、ギルド!って、あのギルド」
ゲームの上手な人が集まって、クエスト攻略したりするイメージがあり、下手な自分は無理なんじゃないかと不安になった。「でも、せっかくだし、ちょっとだけ見てみようかな」
おそるおそる「ギルド募集」のタブを開くとそこにはいくつものギルドが並んでいた。
『極楽連合』:pvp重視週5でギルド戦
『鋼鉄の楔』:高難度レイド攻略中!火力自信ある人歓迎
いや、無理無理無理!絶対無理!
スクロールしていく指がある名前で止まった。
『宵の星』:初心者、まったり派歓迎。イン少なめでもOK。リアル優先、ゆるく遊びましょう。
ゆるくでいいの?まったり?ここ、いいかも。
ギルドマスターのメッセージも載っていた。
〝のんびり進めたい人、一緒に気楽に遊びませんか?〟ここに加入してみようかな。
「初めまして、配信初日から始めて、毎日少しづつプレイしています。操作も下手ですが、まったり楽しみたいと思っています。よろしくお願いします」
加入をタップして、メッセージを送信した。
ドキドキしながらスマホを眺めていると、通知が届いた。宵の星ギルドマスターご連絡ありがとうございます。ぜひ一緒に遊びましょう。
Laraのアイコンに宵の星の文字が浮かんだ。
その文字は光り輝いていた。




