プロローグ
もともとゲームは好きだった。ファミ〇〇、ゲーム〇〇、Swi〇〇、中学生頃から色々プレイしてきた。特に、うまくもないけど、ほどほどに楽しんで、そして娘にも遊ばせた。娘も24歳になり仕事をして、それなりにゲーム好きに成長した。娘はドラク〇のオフ会で彼氏ができたようだ。
私はと言うと仕事から帰って、手を洗って「ただいま戻りました」と声をかける。台所からいい匂いする。
「おかえりなさい、ちょうど、出来たところよ」
お義母さんが得意な煮物だ。お義父さんと三人で食卓をかこむ。旦那さんも娘も今日は夕飯はいらない。食洗機に食器をセットし、キッチンをリセットしたら、そっとスマホを手に取り部屋に入る。
エクリプスレコード 配信直後からダウンロードし、プレイしている。キャラクター名はLara 銀髪、色白のナイスバディ。リアルの自分にはないものを詰め込んで…
今日はレベル上げしよう。チームに声掛けしようかな。「手伝って!」
「いいよ!いくか?」Karlが声をかけてくれる。ほんといい人。リアルではどんなひとなんだろ?「お願いします。手伝ってね」「まかせとけ!」
頼りになるわ。すごく嬉しいそして楽しい。
イベントも順調にクリアしていく。
ゲームの中のわたしは23歳に、別に自分で言ったわけでもないのに、グループではそんな感じになっている。どうせここはデータの中。リアルじゃないデータの自分がいるだけ 自由に設定していい世界。周りのプレイヤーも現実逃避しているに決まってる。
だからお願い、若くて、美しくて、強いキャラクターでいさせて、魔法も使える万能キャラLara、私、どうしたいの?冒険?恋愛?(まさか!)
ゲームが楽しくて、ストレス解消になって、そして
そして、それだけだったのに
……イタズラ心?ちゃんと言うつもりだった。なのになんで
ああ、でも、楽しくて仕方がない
「明日はイベント参加する?」
「仕事の後ならインできる!レベル上げたいし。協力してね!」




