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正体不明/リーネ・ロナリア

なんだこの世界・・・。農場は第一防衛区画、王城は第二防衛区画、住民たちが住む第三防衛区画、防衛すらしてもらえないスラム街というなの姥捨て山。

一番重要施設は農場という点。そして、住民たちには食料が生き渡っていないのだ。


この世界は歪なのだ。


人間はモンスター達によって通信の術を失った。各都市ごとに自給自足の生活が始まる。

この町は鉱山が第2防衛区画にある分モンスターと戦えている。

モンスターが狩れる人間が居ればの話だが・・・。


ゴブリン、深緑色の肌を持つの蛮族。160センチほどの身長。

オーク、茶色の毛深い蛮族。180センチほどの身長、関取並みに横幅がある。


モンスターを狩る人間を狩人と呼んだ。

狩人をカモにする鍛冶屋が今も市場を席巻している。

剣を使わない狩人は3流と煽って剣しか作らない鍛冶屋がいるんだ。

当然、カモにされた狩人が400人犠牲になったが、その鍛冶屋の言い分は「そいつらが弱かっただけだろ?」だそうだ。結果、その鍛冶屋一味全員がスラム街送りにされたが、残念ながら10年たった今でもそいつ等は生きている。

この武器屋に残っている武器に書かれていた【必死の呪い】だけ文字だけ残っている。

売らないではなく、今はもう・・・売れないのだ。


カランとドアベルが鳴る。客が来た。珍しいこともあるもんだ。

主力商品(売れるの)はいまだに剣だというのに・・・。まぁ、ここ以外は呪われた品を必死に売ることしかできないからか・・・。

「いらっしゃい」

と声をかける。服装を見るに一般人か、狩人見習い。

「ここに、槍ありますか?」

男装の人か・・・。声を聴いてがっかりしたこの人は女性だ。

「ありますけど、どういう物をお求めですか?」

「長くて強い、そして扱いやすいの。」

この人は何もわかっていない。

「槍は長ければ強いわけでもありませんよ。むしろ、短いほうが扱いやすいです。」

「そうなの?じゃぁオススメを200本もらえないかしら?」

200本用意?あるわけがない。この都市では不遇武器(売れない品)だぞ?

「200本?使い捨てるわけですか。なおさら、売れませんね。」

此処(この都市)の武器屋は客をえり好みするのね。」

「前提条件として用途を喋らないから売れないだけです。その上、一気に200本を用意しろと言われても無理です。不良在庫は少ないほうがいい。それに、武器には相性というものがあります。」


〖鑑定結果を表示します。〗

リーネ・ロナリア 16歳 女性

西部第3都市 リオーネ出身 

剣× 斧× 槌× 棍× 槍× 弓〇 砲◎


妙だな、ここは中央第9都市。商人以外で西の端の都市(塩と海産物が有名)な出身の人間を見るとは思わなかった。

「そんなに戦いたかったら、バリスタでも操作したほうが良いんじゃないか?貴女、個人で戦いたいなら弓で戦え。」 

「見知らぬあんたになんでそんなこと言われないといけないのかしら?」

「はぁ・・・。ちょっと待ってろ。」そう言って閉店状態にする。

「店の奥で試し打ちだけしてみて判断してくれ。」

防衛用の大型バリスタを想像したのだろう。でも、彼女が見たのはクロスボウなのだ。クロスボウという名前で売っていたが、客の全員がバリスタって言ってるからあきらめてバリスタと言っているだけなんだがな。

「これがバリスタ?個人で持てるサイズなんて初めて見たわ。」

「試射するから見ててくれ、その後、実際撃ってもらう。」

レバーを倒し、戻すという作業を5回行い。弦を張る。その上にボルトをセットする。

30メートル先の的のちょっと上を狙い発射。

4点の場所に当たったがが、まぁそこは気にしない。

「こんな感じの武器だな。」

「こんなおもちゃが威力があるわけないじゃない。」

「じゃあ、其処においてある的持っても同じこと言える?」

鉄板15mmで作られた的を見せて指さして言った。

「同じのとは限らないでしょ?」

「見てこればいいじゃん。」

ちなみにあっちにあるのは20mmの鉄板である。それを容易く貫通する武器なのだが彼女にとってはオモチャらしい。

戻ってきたみたいだ。ついでに、オモチャと言われた嫌味でも返しておこう。

「オモチャらしいので、お帰りいただけますか?」

「ちょっと待ってよ。撃ってからでもいいでしょ?」

そう言って、クロスボウを手に取り真似をしている。レバーを6回やりあがった。と心の中で思いながら。後ろに回りみている。

スカッと右にそれた。

「これならうちの職人たちも作れるわね。」とボソっとつぶやいたことは聞こえている。

「これを買えないかしら二つね!」

「解体されてマネされたら困るんでおかえりください。」

「なんでよ!」

「うちの職人でも作れそうでしたっけ?粗悪な類似品を売りつけて金儲けされるのは嫌なんでね。」

「武器なんて真似されてなんぼでしょ!」

「こっちは狩人に武器売ってるのであって、商人に売ってねぇ。そのうえ、商品をオモチャ呼ばわりされてるんだ。帰れ!」

そう言って、追い出した。


今日もまともな客は来ない。 今日もスキルのおかげで飯がうまい。


リーネ・ロナリア 16歳 女性

西部第3都市出身

剣× 斧× 槌× 棍× 槍× 弓〇 砲◎


港を所有する都市生まれで、武官の家系生まれ。

弓を使い狩りをしている。


ちなみに、船は普通に運行できる。海のモンスターにケンカを売らなければ・・・。

普通に漁も出来ますよ。ただ、網にモンスターがかかって網がボロボロにされる被害を除けば。

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