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第二十三話 ドライブレコーダー

 Sさんの車にはドライブレコーダーが付いている。

 事故を起こしたり煽られたりといったこともなく、安全な運転をできていたSさんはそのドライブレコーダーの映像を確認することもなかったという。

 ところがある日、仕事の帰りにいつもの通勤経路で帰っていると、ピロリンと映像が記録される音がした。

 もちろん車には何も起きていない。

 不可解に思ったSさんは、帰ってから記録された映像を確認した。

 一瞬、男の苦しそうな顔のようなものが画面にアップで映り込んでいた。

 知らない顔だった。

 Sさんが翌日も同じルートで通勤すると、道路脇に花束が供えられているのに気づいたという。


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