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なんですと?!

クリスは私の持つ花束の中から一本薔薇を抜き取って目の前にかざす。




「ねえシルフィ、この花の意味分かる?」


「ううん、知らない」


「そう、それは····」




クリスは跪いて私の左手を取りその甲に口付けて囁いた。




「あなたを愛しています」



はい?



今何した?!



手にチュって!?



クリスの行動に驚いた私は、内心とてもあたふたしていた。


顔はうっとりとしているけど。


でもあれ······


花言葉が愛しています?




「クリス、貴方の話って···」


「その前に、···謝っておきたいことがあるんだ」




クリスは神妙な表情で話し始めた。



「シルフィ、お前は昔からモテてただろ?」



誰がモテるって?クリスがモテる話は知ってるけど。


目を細め首を傾げる私にクリスは深くため息をついた。



「無自覚らしいけどお前のモテっぷりは凄まじいんだよ。ラブレターを何枚影で処分したことか」 


うわー!そうなの?知らなかった。


でもどうして私宛の手紙をクリスが処分するの?ちょっとマズイよね。


私の視線を感じたクリスは、申し訳無さそうにうつむいた。


「俺はいつも嫉妬してお前の恋路の邪魔ばかりしていたんだ。それでイラついてお前に当たったりして···。自分の気持ちを伝えもせずにあんな態度をとったらお前に嫌われて当然だと思う。本当に悪かった。でも今日からは改めることにした。俺の本当の気持ちを伝えるよ」



混乱した私はクリスに何を言われているのか理解出来ないでいた。


本当の気持ちってなんなの?


「ずっとシルフィの事が好きだったんだ」


「!?」


「これを」




そう言って大事そうにポケットから取り出した小箱を私の目の前で開く。


その中には光り輝くダイアモンドの指輪が入っており、クリスはそれを私の左手の薬指に嵌めた。


何故かサイズもぴったりで、それに何処に嵌めてるんだ!意味わかってるの?




「俺と結婚してほしい」




はい?




なんですと?!





ぎゃー、ちょっと待ったー!


結婚?!

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