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乙女と男の違いは1文字

肌寒い冬の季節


ここは私立の男子校


「薔薇野華園学院」


そこに入学してる桃井春斗は

高校一年生

明るい茶色の髪のショートヘアで

身長143cm体重36kgの可愛らしい今作の主人公

今は登校中の様だ


桃井「おはようございます」


生徒A「おはよー」


桃井ももい春斗はると


成績:普通 特技:無し

趣味は少女漫画を読むこと

誕生日は8月23日(乙女座)

至って普通な男のこのこの周りには

ちょっとおかしな友達が


神崎「よ!桃井、元気か?」


歩く桃井の後ろから駆け寄って肩を叩く髪色が少し赤い筋肉質な子


神崎かんざき朱夏しゅか


成績:低め 特技:炒め物

趣味は編み物

桃井とは幼馴染み

誕生日は9月22日(乙女座)

身長184cm体重75


桃井「シューくん!うん、元気だよ

今日は遅刻しなかったね。」


神崎「あー…まぁ今日は徹夜しなくて済んだからな」


左手で後頭部を抑え後ろをチラ見する神崎。

その視線の先には、メガネをかけ、手には分厚い本を持った黒髪の青年がいた。


美鳥「全く…高校生にもなって未だに二次関数が覚えれないとは、呆れを通り越して呆れるな」


眼鏡をくいっとする長髪ポニテな子は


美鳥みどりなつめ


成績は優秀 特技は掃除

趣味は歴史の小説を読む事

神崎とは同じ中学で仲良し

誕生日は9月9日(乙女座)

身長は178cm体重は62


神崎「通り越しすぎて原点回帰してんじゃん!」


桃井「おはよう棗くん。いつもシューくんの勉強見てくれてありがとね。」


美鳥「おはよう桃井。こちらこそ、今日も可愛らしいな。」


神崎「無視すんな!」


賑やかに話す3人の前には、もっと賑やかな人集りが、その中心には一際目立つ金髪の子が


他校女子A「ねー早乙女くん!化粧の事で悩みがさ」


早乙女「うんうん、なるほどね、それならこっちはどうかな?敏感肌におすすめだよ」


他校女子B「早乙女くん!日焼け止めの事なんだけど」


集まってるのは全員女子であり、その全ての質問にスマホで受け答えしてる彼は


早乙女さおとめ涼真りょうま


成績は普通 好きな事はネイル

趣味は肌のケアやプリクラ

モデルをやってる金髪美男子

入学当初 桃井をナンパし

神崎から敵視されている

誕生日は8月24日(乙女座)

身長180体重60kg


神崎「またあいつ校門で人集り作ってやがる…」


一旦立ちどまる3人それに気づいたかのように早乙女は女子達にこういう


早乙女「じゃあみんな、今日はこの辺にして学校遅れちゃわないようにね。」


他校女子達「はーい」


ザワザワと話しながら校門から離れる女子達

早乙女を脇目にスタスタと校舎に入る3人

女子達を見送り振り向く早乙女


早乙女「さて!ハルちゃん!おはよー…ってまた素通り!」


早乙女の方を振り向く桃井


桃井「冗談ですよ、一緒に行きましょう涼真くん」


早乙女「はぁー!ハルちゃんはやっぱ天使っすねぇ」

抱きつこうとする早乙女の頭を鷲掴みにする神崎


神崎「一々抱きつこうとするんじゃねーし!」


文句を垂れる早乙女とそれに噛み付く神崎

その様子を見て微笑む桃井とそれに微笑む美鳥

彼らは皆同じ学校に通う1年生

でもってあと一人、桃井にとって大切な人が


休み時間 日直の仕事をしてる桃井の前に

突如としてデカい熊!ではなく、あれは2年の先輩

氷熊「おぉ桃井!今からプリントを運ぶのか

どれ、ワシが半分運ぶの手伝うぞ!」

そう言って積まれたプリントの9割持つこの人は


氷熊ひぐまかおる

成績は普通 特技は力仕事

趣味はぬいぐるみ集め(特にクマ系)

花屋でバイトしてる大柄な人

身長193cm体重84kg


桃井「いつもありがとうございます、

何かボクも代わりに手伝えたらなと思うんですけど

こんな体じゃ役立てそうにも…。」


うつ向く桃井を励ます氷熊


氷熊「なぁに気になさんな!こんぐらい大した事やなかさ!」


職員室の扉を片手で開ける氷熊そこには神崎の姿が


神崎「というわけで、部室の鍵返しに来ました」


部室の鍵を教員に手渡す神崎


教員「お、そうかご苦労だったな」


神崎「じゃあ失礼します、おわ!クマっさん」


氷熊「どうした神崎、サッカー部行かんのか」

プリントを渡し終えた氷熊が不思議そうに聞く


神崎「あー、今日は休み…になったんすかね、先輩から急に中止の連絡が入ったんすよ」


氷熊と一緒に職員室から出る神崎

桃井はまだ教員と話してる


氷熊「顧問である教員も知らんのか」

下駄箱の手前にある階段横で話す2人


神崎「部室開けた時にっすからね、なんかあったとは思うんですけど、それが何かは…」


氷熊「実はワシのバイト先である花屋も今日は定休日でな、ついさっき知らされたんじゃが」


神崎「おやっさんもっすか」


早乙女「あっ、神崎に熊パイセン」

階段から美鳥を共に降りてくる早乙女


氷熊「おぉ!早乙女!今から帰りか? 今日は撮影があって早く帰るんじゃ」


早乙女「実は今日の撮影突如として中止になったんすよ」


階段横に集まる4人


美鳥「俺の所の塾もだ…それでコイツとその事で話していたのだが」


神崎「どーやら、偶然とは言えない雰囲気だな」


美鳥「まさかそっちもか」


氷熊「そうや、ワシらのバイトも部活も急に休みとなった」


早乙女「うわぁ…ここまでくると不気味だね」


桃井「みんな集まってどうしたの?」


神崎「おぉ桃井、実は久々に皆で帰れる事になったんだが、その理由は帰りながら話すぜ。」


神崎に同意するかのように頷く3人

下校中 さっき話し合った事を桃井に伝える


桃井「それは凄い偶然だね、そう言えば最近、この辺りで不審者の目撃と失踪事件が相次いでるらしいんだ、皆気を付けて帰ろうね!」


神崎「そうだ桃井 帰りに先生と何か話してたよな?なんの話してたのか聞かせてくれよ」


桃井「え、あぁーそうだね」


さっきまでの笑顔とは反対に俯いた顔で横断歩道に歩き出す桃井、すると突然向こうから叫び声が


通行人A「あぁーっ!無人トラックが少年の方に突っ込んで来るぞ!」


早乙女「ハルちゃん!危ないっ!」


桃井「神崎くんっ!!?」


桃井を突き飛ばす早乙女 桃井は間一髪でトラックに轢かれずに横断歩道の向こう側にいる美鳥の元へ、がしかし異変は終わらなかった。


山田茂「ぐふっ」

急に倒れ込む男性 その近くには指名手配犯が


通行人B「いやーっ!連続無差別通り魔よ!」


美鳥「桃井!下がれ!」


桃井の肩を氷熊さんのいる場所に押し、連続無差別通り魔をのナイフが美鳥の心臓部分に刺さる。


通行人C「うわあああ!工事中の鉄柱が落下して来たぞ!」


氷熊「ここはワシに任せときんしゃい!!桃井は頼んだぞ神崎!」

神崎「えっ!うわっちょっ」


桃井を神崎の方に投げ渡して鉄柱の下敷きになる氷熊

神崎は受け取ったものの頭を強く地面に打ち付けてしまう、そして桃井の異変に気づく、桃井は度重なるショックのあまり、息をしていなかった。


通行人D「おい君!大丈夫か!」


薄れゆく意識の中、神崎は1つの後悔が頭をよぎった

神崎「人生って、こうも呆気ないものかよ…できれば…もう一度やり直して…次こそは…あいつに…桃井に…本当の気持ちを…伝…え…」

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