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プロローグ

天猫の小説が初めての方、他の小説を読んで下さった方、新連載をよろしくお願いします。

天国の端っこの物語を雫と一緒に不思議だなぁ~って楽しんでもらえたら嬉しいです。

雫自身は楽しんでばかりもいられなくなりますが、最後までお付き合い下さいませ。


※ カクヨムにも掲載しています。

 カチカチカチ・・・・・・


 雫の前にそびえ立つ巨大なむしが、大鎌おおかまを振り上げて歯を鳴らす。巨大カマキリに見下ろされ身動きも出来ず立ち尽くす雫は、足を川に浸して恐怖に震えていた。




 10代で死後の世界へやってくるなんて、誰が思うだろう・・・・・・。




 死んだら全てが終わる。


 辛い事や悲しいこと、苦しいことから解放される。

 そう思っている人は多いかもしれない。


 テレビやスマホの電源を落とすように画面が真っ暗になって終了。はい、終わり・・・って。全てがリセットされて何もありませんでしたって感じで、もう何も考えなくて済むんだって。




 天国があると思ってる人もいるのだろう。


 お迎えがやって来て南国の楽園みたいな場所に、何の苦労もなく自動的に連れて行ってもらえるって。



 私はどちらでもなかった。

 どちらでもないって言うよりも・・・。


 今日死ぬってことすら気付かずに、思いもしないで普通に今日を生きていた。死ぬことも死んだ後のことも考えた事なんてなかった。


 臨死体験の話しも不思議で面白いオカルト話くらいにしか思ってなかった。


 先に死んだお爺ちゃんやお婆ちゃんに、川の向こうから「来ちゃ駄目」とか言われて帰ってくると生き返る。その川が三途の川って呼ばれるものらしい。



 私は「三途の川」をただの境界線みたいに思っていたんだけど、それは違うらしいことが分かった。




 天国に行くのも思ったほど楽じゃないなんて・・・。


 誰も、教えてくれなかった。



 これは、私の体験した死後の世界。


 死んだ後に立つ最初の場所。


 あなたの体験する死後の世界とは違うかもしれないけれど、これは私の経験した私の事実。





 死んだら・・・あなたは三途の川を素直に渡りますか?


  もしも渡れなかったら・・・・・・

         どうしますか?






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