ナイフ&フォークダンス
ある山にナイフが突き刺さった。
人々は何故かナイフを信仰するようになり神として崇めた。
突き刺さってから一週間もたったであろうか
突き刺さったナイフは黄金に光り始め夜中でも日中のように明るく照らされた。
その弊害で住民は極度の睡眠不足になり極度のストレスで村人同士で殴り合いを始めた。
殴り合いは殺し合いに変わり遂に村人は一人になってしまった。
一人になった村人はさみしくなり、涙がぽろぽろとこぼれ始めると目の前にフォークが舞い降りた。
フォークは一気に熱くなった。
そして物凄い蒸気により村人の涙が枯れてしまった。
フォークの周りの地面が触れないほどの熱さまで達するとあまりの熱さに村人はフォークダンスのように飛び回った。
山に刺さっていたナイフが轟音を上げながら飛び立ちフォークダンスする村人の目の前に突き刺さった。
ナイフは熱さに耐え切れず液状化し始め村人を包み込みメタル村人が出来上がった。
メタル村人は動きが弱くなり次第に動かなくなり銅像として祀られるようになったという説がながれはじめた。
そして平成が終わる頃、その村人は何処かで寂しく生き返るのであった。