嘆き
1
私の目の前には真っ白なキャンパスが広がっているのに。
私の右手にはHBの鉛筆がしっかり握られているのに。
いつまで経っても私は紙に鉛を載せる。
それだけのことが出来ないでいる。
心の中には出来上がった景色が広がっているのに。
指先まで来ると急に色褪せ力を無くす。
嗚呼、私に一欠けらの才があれば…
嗚呼、私にもう少し時間があれば…
今日も私はキャンパスの前に立ち、ただただ嘆き続けている。
自分が努力をしていないことに、気が付かないふりをしながら…
2
毎日決まった生活リズムで。
パターン化された日常を送る。
本当にこれでいいのかと。
悩み続け日が暮れる。
新しい一歩を踏み出したいのに。
変化を恐れ踏み出せない。
今の足場が無くなることが。
恐くて怖くて踏み出せない。
こうして月日は過ぎ去って行き。
いつか骨になるんだろうか。
これを是として生きることが。
本当に正しいことなのだろうか。
それがわかるのはおそらく一度。
息を引き取る間際だろう。
だから私は悩み続ける。
そうして今日も日が暮れる。
3
この世界が真っ白だと信じていたのはいつまでだろうか。
この世界が真っ白ではないと考え始めたのはいつからだろうか。
ねぇ、アナタは今も心の底から笑えていますか?
ねぇ、ワタシは今も心の底から笑えていますか?
ねぇ、誰か…この真っ暗な世界に道標を…一筋の光を……