表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/38

掴めない車両感覚、坂道発進の練習(1段階 技能教習4と5)

 2017年9月20日。前回から約1ヶ月空いてからの技能教習。4回目は前回までの復習に加えて標識(一時停止)の確認や、カーブミラーを見つつ左折する練習をした。期間が空いてしまったこともあり、前半は運転が怖くて自主的にギアチェンジや加速ができず、注意される。

 一時停止の標識のあるところで、停止線の直前で止まる練習では、ずっと手前に止めてしまい、中々上手くいかない(初めは座席の位置から車のボンネットと停止線が重なって見えたところですぐに止めてしまったが、これでは停止線まで大分距離がある)。

 また、ギアをセカンドのまま発進してしまったりと、前回までできていたことができなくなったりしたが、停止の前にクラッチを踏むことだけは教習前から意識していたのでエンスト地獄は回避。4回目は目立ったミスはなく、無事終了。

 続いて5回目は後退と坂道発進の練習。後退はまだ先の話だと思っていたので予習していなかった(教本の掲載順的に中盤辺りと勝手に考えていた)。一応教官が手本を見せてくれたので、説明を聞き逃さないように努める。説明の後、運転交代。

 後退はバックギアに入れて、窓から顔を出すか(この時ハンドルは左手で支える)、助手席に手を乗せて後方を確認しながら、前進時と同じようにアクセルを踏んで半クラッチにして下がる。そんな初歩的なことすら知らなかったので、一つ一つの動作を『こうだよな。こうだよな』ともたもたしながら操作し、ゆっくりと車を後退させる。

 おぉ、下がった下がった!

 問題なくできたことによる喜びも束の間、今度は車の右側にある白線に沿って後退してと言われる。

 えっと、右行きたい時は右にハンドル切れば良いんだよな?

 一旦車を前進させて、横の白線に近付けるべくハンドルを右に切る。

 車体がの向きが変わるのを確認し『よし、このまま後退させれば良いんだな』と思っていると、教官にブレーキを踏まれる。

「ちゃんと話聞いてた?」

 ここから棘のある質問攻めが始まる。

 なんでこんなに下がったの?下がり過ぎだと思わなかった?白線ちゃんと見えてる?反対車線走っている車いたらぶつかってるかもよ?ちゃんと答えてくれる?

 これら全てと対峙するのはコミュ障には難易度高い。返事に窮していると、5分ほど説教が始まる。

 僕に言わせれば『まだ車両感覚が掴めてないから下がれると思い込んだ以外に何があるんだ』と思っていたが、火に油を注ぐだけなので黙っていた。

 結局このままだと時間が無駄になるからってことで、坂道発進の練習に移る。

 坂道発進は難しいという話は予め聞いていた。しかし、散々注意された後でまたミスする訳にはいかない。

 まずは坂道の途中で停止し、クラッチとブレーキを踏み、ギアをローにしてハンドブレーキをかける(左手はブレーキレバーに乗せたまま)。次にブレーキを離してアクセルを多めに踏み、クラッチを上げていく。エンジンの音が変わったらクラッチの状態をキープ。ハンドブレーキを下げて発進。

 あれ?あっさり進んだぞ。

 難しいと言われていた坂道発進だったが一発で成功。しかし、慢心はしない。僕は難しいとされることが初回であっさりできてしまうことが過去にも何度かあった。とはいえ、下手に数こなすと急にできなくなるのがいつものパターンだ。この日も『次は失敗するんじゃねーの?』と思ったが、杞憂に終わった。

 教習終了後『なんだよお前ちゃんとできんじゃねーかよw』みたいなことを教官に言って貰えて嬉しかった。それまで教官に褒められたことがなかったので、自然と笑みが零れた。

「良い笑顔だ。その調子で頑張れよ」

 初めは『怖い教官で嫌だなぁ。早く終わってほしいなぁ』という思いしかなかったが、最後は爽やかな気持で締めることができた。




追記

1段階の初めの頃は技能教習を受けるたびに下半身が筋肉痛になっていたので、普段運動しない人が教習所に通うつもりでいるのであれば、少し足腰を鍛えておくと良いかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ