初の技能教習(1段階 技能教習1)
2017年8月24日。1回目の技能教習は実際に運転する訳ではないと聞いて、優れない体に鞭を打ち、学科の後に技能も受けてみることに。
なんでも機械を使った模擬運転をするらしい。模擬とはいえ運転するのは初めてだ。緊張に身を震わせながらシミュレーター室の隣で待っていると、チャイムが鳴り、教官に呼ばれて教室の中へ。
シミュレーター室は普段扉が閉まっているので一度も中の様子を見たことがなかったが、室内にはゲーセンにある車のゲーム?みたいな装置が5つくらい横に並んでいて、その後ろにパソコン1台と荷物置き場の棚が置いてあった。思ってたより寂しい部屋だなとか思いながら荷物を棚に置き、メガネをかけて教習開始。
1人だから好きな場所に座って良いと言われたので真ん中の席(ドライブシミュレーターとかドライビングシミュレーターとか呼ぶらしい)に座る。とりあえず前方のモニターに映し出されるビデオ映像の指示通りに動けば良いらしい。出てくる指示は『シートベルト付けて』とか『ルームミラーの位置調整して』とか基本的な操作なんだけど、他に自分以外の教習生がいないからなんかすげえ恥ずかしい。
立場の上の人と二人きりで指導を受けるのは前にもあった。初めて仕事という仕事を工場でした時もそうだった。絵に描いたようなクソ上司で、そいつはこちらが何をしても怒ってきた(無論、きちんと仕事をこなしても)。同時期に入った人たちが下の階の明るい場所で大勢でわちゃわちゃしている中、なぜか僕だけは毎回3階の薄暗い作業場でクソ上司とずっと一緒にいなければならなかった。その時は本当の意味での地獄を見させられたが、これ以上は話が逸脱するのでもうよそう。
それで、十代の頃に自分をこき使ったクソ上司のことを嫌でも思い出しながら、車の基本的な操作手順を必死になって頭に入れる。この時シミュレーターで行ったのは先述したものに加え、発進や停止の手順、ハンドル操作、ギアチェンジと、ざっとこんなところ。
この日の教習は指示通りに操作するだけで難なく終了。教習を受けて思ったのは意外とハンドル操作が難しいということと、発進や停止の手順といった覚えることの多さ。
今回は事前に模擬運転しかしないと聞いていたのでほとんど予習をしなかったが、次からはしっかりと予習しておかないと手順が分からず、まともに運転できなさそうだ。ただでさえ僕は車嫌いで車に全く興味がない。教習で恥をかかない為にも、復習もきちんとしておくべきだろう。
しかし、ネットで調べてみたところ、運転操作くらい教えなくても最初からできて当然という態度をとってくる教官もいるらしい。次の教習でその手の鬼教官に当たったらどうしようか。そんなことを考えながら僕は教習所を後にした。