技能の前に学科
僕は車が嫌いだ。自分は車を運転することなんてないと思っていた。だから教習所に通い始めるまで車に微塵も興味を抱くことはなかったし、車の知識も皆無に等しかった。そんな奴がいきなり車を運転できる訳がない。そう思い、周りが積極的に技能教習を受けていくように見える中、自分は技能教習を受ける前にある程度学科教習を受けることにした。
尚、ここでは技能教習で四苦八苦した話をメインに書くつもりなので、学科教習の内容はー素人が書いてもろくなことにならないだろうしー詳述しない。
学科教習で印象に残ったことは信号と標識。信号の正しい意味は小学生の時に授業で習ったような気もするが、すっかり忘れていた。
標識は似たようなものが多くて初めは全く頭に入ってこなかった。同じ記号でも色が違ったり、丸と四角で意味が変わってきたりと混乱させられた。
教習内容以外で印象に残ったことは教習中に居眠りしている奴がいたことや、学科試験(仮免前学科試験?)15回落ちてる人がいたってとこか。あとは教官曰く『1段階で3分の2はいなくなる』らしい。1段階の学科教習の際に、教室が人でいっぱいになることが何度かあったので、人嫌いの僕はその話を聞いて嬉々とした。
僕の捻じ曲がった性格の話はともかく、1段階の学科教習を全て終わらせるのには約3週間かかった。多少やんちゃな人がこの話を聞けば『学科だけでどんだけ時間かかってんだよカスw』と思うかもしれない。しかし、別に理由もなくサボっていた訳ではない。この期間中僕は教習所に通うのが嫌すぎたのか、生活に支障をきたすレベルの吐き気に襲われていた。体には蕁麻疹ができて、出る物はなくとも一日中吐き気に苛まれていた。なので、仕方なかったんだよ、多分。
なんやかんやあって学科教習は全て終わり、次なるステージ、技能教習へと駒を進める。いよいよこれまで以上に憂鬱な日々の始まりである。