縦列駐車の練習(2段階 技能教習9)
2017年12月14日。この日はAさんの指名ができなかったので、無理して予約を入れるべきかどうか迷いがあった。気持ばかり先行して予約を欲張り、結果嫌な教官とあたって自信を無くしてはマイナスのほうが大きい。ここは素直にAさんの指名ができる日を待つのが得策だろう。しかし、僕はできれば年内に卒業したかった。予約もこの時期空きが少ないので、多少の無理をする道を選ぶことにした(ちなみに複数の教官が『今の時期は空いてる』と言っていたが、やはり話が違う)
斯くして指名なしで予約を入れたこの日、担当教官は1段階のみきわめ(3回目)の時の人だった。
あぁこの人は確か、まだ運転に慣れてない僕に無理難題押し付けてきた人かぁ。嫌味な人ではないけど、ちょっと苦手なんだよなぁ。
もはやお約束となりつつある、不安な気持のまま始まる教習。2段階に入ってからは珍しく最初は助手席に座る。まず初めにこの時間に行う教習内容の説明。課題は3つ。1つは急ブレーキの体験。1つは速度30km出しての左折。そして最後の1つがメインとなる縦列駐車。まずは前の2つの手本を見せてもらうのだが、どちらも超怖い。急ブレーキは言わずもがな。もう1つの速度30km出しての左折が思ってた以上に怖かった。速度の2乗に比例して遠心力は大きくなるとかって話を学科試験の勉強で嫌というほど見てきたけど、実際に体験してみないと今一理解できないものだ。
しかし困った。今度はこれを自分がやらないといけないなんて。
手本を見せてもらった後、運転席に移ってまずは急ブレーキの体験。こちらはただ急ブレーキをかけるのではなく、アクセルペダルを踏み込み、スピードが出たところで突然前方に障害物が飛び出してきたものとして、右か左にハンドルを切り、即座に急ブレーキをかけなくてはならない。ちなみにハンドルを切る方向は急ブレーキをかける直前に教官が指示した方向へ切らないといけない。
こんなのできる気がしない。そう思った通り、急ブレーキはかけたものの、ほとんどハンドルを切れず無様な結果に。教官は『ちょっとハンドル切っただけだね』と苦笑い。急ブレーキをかけ終わった後は恐怖心よりも羞恥心のほうが勝った。
急ブレーキの次に行ったのは速度30km出しての左折。こちらはただ曲がるだけなのでちょっと怖い思いをするだけで終了(2回目だからなのか自分の運転だからなのか、1回目ほど怖く感じなかった)。
そして今回のメイン、縦列駐車の練習。事前に縦列駐車は難しいという話は聞いていた。なので、決して甘く見ていた訳ではないのだが『教本内容の順番的に駐車はまだやらないだろ』と高を括り、予習してこなかったが為に、軽く地獄を見ることに。
縦列駐車の練習前に、再び助手席に乗り手順を教わるのだが、覚えることが多くて半分くらいしか頭に入ってこない。その後運転席に移り、朧げな記憶を思い起こしながらやってみるも、上手くいかないわ手順間違えるわで最悪な結果に。更にはいつぞやかにあったような質問責め(『ちゃんと解ってやってるの?』とか『何を基準にしてそうしてるの?』等)を受け、返事に困っているところで『無視?』と言われ、完全に平常心を失う。コミュ力無い人なら解るかもしれないが、こっちは無視したつもりはないのにそう言われると中々堪えるものがある。
結局もう一度最初から手順を教わり、今度は問題なく駐車に成功。とここで時間になり教習終了。
やはり指名しないで無理して予約を取るべきではないなと深く後悔。沈んだ気持のまま、所内で駐車の手順を忘れない内にメモしていると、たまたま近くを通りかかったAさんが『こんにちは』と声をかけてくれた。話したのはそれだけだったが、嫌味な教官ばかりの中で、Aさんだけは自分を認めてくれているような気がして嬉しかった。




