2/16
1話 助っ人現るⅠ
霊夢が妖怪の山に向かう少し前のこと。霊夢とは別に魔理沙が異変を聞きつけ妖怪の山に辿り着いたのであった。
「頼むよ椛、ちょっとでいいから見せてくれよ」
「ダメです。上からの命令で関係者以外の者は入れるなと言われてますから。」
すると、魔理沙が大声で、
「あ、あれはなんだー!」
「そんな子供騙しには引っ掛かりませんよ」
「チッ」
魔理沙が舌打ちをして椛が呆れた顔を浮かべていると、なにやら慌てた様子の白狼天狗が一人こちらに走って来た。
「椛さん!大変です!」
「何事ですか」
「山の麓に巨大なトカゲが現れて、そこで暴れています」
「なんですって!」
「とにかく、すぐに援軍をお願いします」
そうして椛は麓へと向かって行った。
「なんか私、蚊帳の外なんだが…面白そうだしついて行くか!」
魔理沙は箒に乗り椛を追いかけていった。