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数学だって役に立つ  作者: ウサギ
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1.序章

初めて小説を書くので拙いとは思いますが、温かく見守ってください。



白城(シラギ) (ユウ)は現在大学生。といっても、数学科に属しており、そこではテストでそれなりの点をとれば単位もらえてしまうので、ほとんど大学には行っていない。ちなみに悠が数学科を選んだ理由は、面倒な実験で夜遅く居残らなくて良いというところにあった。





今日もまた、いつものように適当に数学をやりながら、遊んでいた。はたからみるとほぼニートである。


大学生の特権で時間を気にせず夜遅くまでゲームをやっていた。最近入手したRPGである。


「よし!クリア!やっとボスを倒したぞ!」


なかなかボスの弱点が分からず挑むこと10回。ようやくクリアに至った。悠は達成感に浸っていた。その時、効果音とともに「裏ステージが出現しました。挑みますか?」の文字が画面に現れた。


「おっ、裏ステージ?ネットで攻略情報をみた限りそんなのはなかったけどな……何か解放するのに特別な条件があったのかな?」


一瞬考えたがプレイしてみようとyesを選択した。すると画面が切り替わり、モノローグが始まった。



「この世界から1000年後、人類はかつての栄光を失い衰退していった。小国が乱立し他国の者と出会うと争いが起こる、暗黒の時代が始まった。そんなとき、ある国の賢者が ”封印されし災厄が目覚めつつある” と予言をした。この賢者は今までにも幾度も予言を当てたため、国民の混乱は甚だしかったが、弱体化した国の国王は対処する術も持たずに困り果てていた。この国の神官が最後の望みとして、その身を掛けて国の守護神を降臨させようとした」


「ところが術が不完全で代わりにあなたが召喚されてしまった。もう神官には再び召喚術を行う力は残っておらず、藁にもすがる思いでこの国を助けてほしいと願って来た」






「いや、これ裏ステージってか、全く新しいゲームでしょ……。製作者が間違えて続編でも入れてしまったのかな」





画面に目を戻すとステータスの確認場面になっていた。


「選択できる職業と特技が増えました。変更しますか?」


Name : ユウ

Lv 83

職業 : 剣士

特技 : 瞬間移動、攻撃力強化


今までは一番使いやすいノーマルな職業を選んできたが、ボスを倒したことで何か強力なものが選べるのでは、と期待して欄をスクロールしてみる。


「ん、勇者が増えてる!やっぱり勇者は男のロマンだよな。ステータスも上がるしこれだよ」


勇者に変更するとステータスが1.5倍近くに跳ね上がった。なかなかのチートっぷりである。

一応、他にも良さそうなのがないか見てみると、明らかに戦闘に役に立ちそうにないものまで色々増えていた。


「深窓の令嬢、裁判官…いやいやこれはネタでしょ。あとは…数学者!?」


一般の人ならスルーしてしまうだろうが、これでも悠は数学を志すものの端くれ。気がついたら職業を数学者に決定してしまった。案の定ステータスはがた落ち。せめてもの救いはINTが5倍に上がったことだろうか。


「まぁ、数学者に強靭な肉体は要らないな…」


諦めぎみに呟く悠。


「さて特技だが、数学者が瞬間移動してもなー。多分遠距離攻撃になるだろうから、それにあわせて…攻撃範囲拡大とか?いや、敵の位置がわかるように空間認知か?」


製作者の親切のつもりだろうか、特技にも数学者にぴったりのものがあった。演算速度上昇である。普段から計算のスピードが遅いことを悩んでいたため、つい選んでしまった。


Name : ユウ

Lv 83

職業 : 数学者

特技 : 空間認知、演算速度上昇



「とりあえず、前線に出て闘ったら一発で死ぬな…」



読んでくださりありがとうございます。誤字脱字等のミスや感想は大歓迎です。

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