必然の偶然エンカウント
あれから一年の間ちゃんと赤ちゃんらしくして頑張った。生後十ヶ月位で歩いてしまい、うちのドラウは天才だ!などと親バカなことを言われてしまったりもしたが頑張っているのだ
さて、今日は両親の話を聞いた限りだと隣に住んでいる友達の夫婦が俺と同い年の女の子を連れて遊びに来るらしいのだがそろそろか
ピンポーン!
母親に抱かれて両親と共に玄関まで出迎えに行き
父が扉を開けると黒髪の男女が可愛らしい
赤ちゃんを抱いているその赤ちゃんは何かを探すように辺りを見回し、俺を発見すると
ニィ…と笑った
笑ったのだが全く目が笑っていない。と言うか背筋が寒くなるような笑みだった
その後子供同士で遊ばせておこうという両親の意向により二人で赤ちゃんらしく遊んでいようかと積み木をいじくっているのだがどうにも落ち着かない
何故かと言えば例の赤ちゃんがじっとりとした目線をこちらに向けているからである
しょうがないのでここは解禁されし必殺技一単語会話をするしかないようだな
「だーしたの?」
ふっ…完璧だなどと思っていると
「今度は」
ん?
「今度は逃がさないから」
えっ何でこんなに喋ってるのとか何のことだとか混乱していると
「じゃあそろそろ帰るわ」
向こうの父親がそう言っていてもう帰ってしまうらしい
正直とても不気味な、この子とはもうさっさと離れたい
「ばっばーい」
と言いながら帰っていったのだ
思えばこの時から伏線は張られていたのだ
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つぎは5年後からです