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 朝の8時。こんなに遅く起きたのは初めてじゃないかな?


 日が昇ったら起きて、日が沈んだら眠る。ランプの魔道具はあるが魔石がもったいないので夜は暗くなったらなるべく早く眠るんだ。当然朝は明るくなったらすぐ動き出す。


 稼ぐようになってその絶対のルールはなくなった。別にいつ起きてもいい。なんだったら1週間休んだっていい。

 まぁそんなことしないし、する必要もない。


 なんでって?


 レべル上げたのしーもん!

 技や技能が強くなるのもいい。Tueeeできるからな。

 あとお金(小声)


 組合も悪くはない。自分が何かに所属してるってのは存外安心するもんだ。

 そもそも組合に所属していないとこのホテルに泊まれるかどうかさえ怪しいし、各種サービスもこの街で生きていくには必要だ。最低限の納入は面倒だがそれぐらいはキチンとやる。

 そうだ、明日だったな。地上での狩りは久しぶりだ。


 でも今日はダンジョンだ。

 昨日の夜、強化[1]に希望が見えた。現地に行って修行するぞ!





 朝ゴハンに少し手間取ってしまって今は10時。早速入ダン手続きだ。



(今日は訓練をメインにするから、敵は弱いウルフにするつもり)


《同意します。いまのレベルのマスターの防御幕なら長時間噛まれ続けない限り、ケガをするとは思えません。なんだったら今後の経験のためにわざと攻撃をもらうのも悪くありません。ダンジョングレイウルフなら体当たり[3]がお勧めです》


(そんな技見たことねーけどな。よしいこう)




 中に入ったら領軍がいた・・・・・




(そうか今日は時間が遅いからか。いままでオレ達より遅く入ダンして、早く帰ってたんだな)


《その通りですね。軍の記録によると3~4時間が活動限度とのことです。軍人で、です》


(なんだよせっかくやる気になってるのに。しょうがない、4層でボア単体にしよう。それならまだマシでしょ)


《承知しました。高速ナビ発動します。マスター、残念ですが突貫は強化[2]か[3]にしましょう。軍との余計な接触は極力避けます》


(そうだな。本気だしちゃうぜ、3だ!)



 アイのナビに従い突貫する。

 アイによると4~6人構成のパーティーで、1層あたり3~4パーティーが存在しているようだ。

 全部で50人くらいか。多いのか少ないのか。よくわかんねえ。


 それらすべてに遭遇しないようにアイは避けていく。

 1度だけ止まってやり過ごさないといけないケースがあったが、それも指示通りにこなす。こうしてみるとダンジョンってのはかなり大きいんだな。迷路とまでは言わないが、前方のパーティーを避けて遠回りできるコースがあるくらいには複雑な通路だ。



(なぁアイ。ここのマップってどれくらいの広さなの?)


《層によります。平均的な数値でいえば、一辺が約3.3キロメートルの正方形です。マスターはこの広さの複雑な通路を1層あたり約10分で突貫走破します。コーナーのことを考慮すればもはや人類の枠を超えています。しかも1時間程度は継続できる。もちろん今は人間を避ける工程があるのでいつもよりかなり遅いです》


(めちゃ広いな。わかったあんがと)


《ちなみに上層からの階段の付近に下層への階段があったことは今まで一度もありません。ゆえに層によっては1分走破!なんてことは起こりません。良い点もあります。下層への階段を探す一番の手掛かりになります》




 もはや突貫中に雑談が出来てしまっているほど、強化[3]は大丈夫だ。

 それを考えると[1]に手間取りすぎだな。うしっ!気合いれるぞ。


 無事4層につき強化を変更する。もちろん間に『無し』をいれるのを忘れない。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【名前】リク

【LV】14

【NEXT】639


HP 400/560

MP 0/0


STR 13

VIT 14

DEX 15

AGI 16

INT 14


【付加中】身体強化[1]

【スキル】長弓[5]  速射[2]  光の矢[1]

     身体強化[3]  気配隠蔽[7]

【ユニーク】魔素視  AI解析

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




《いい調子です。戦闘中でもこれが保持できるよう鍛錬です。それとHPが多く残っているうちに一度『当たって』おきましょうか》


(マジデスカ・・・・)


《不安なら衝突の瞬間だけ活性化させてもいいですよ。今のマスターの魔素容量はそんな心配ははいらないほどのものですが。

 気を付けるべきは小さい点に全体の力が集約された攻撃です。HPが多くても一点突破される可能性があります。具体的には突進時の全体重の勢いが乗った牙の攻撃を受けないでください。相手の面の部分で当たるように。マスターの方が敏捷ははるかに上です。十分対応できます》


(ハイ・・・・)



 アイの言うとおりに実行する。怖かったので強化[2]、かつ面で受けてみた。HPが2だけ減った。確かに大丈夫そうだ。

 もう少し勇気を出して牙の攻撃を真正面から受けてみた。ただし両手を頭の前で交差し腰を落として防御の構えだ。結果HPは14減った。痛みも感じたし衝撃で後ろに倒れてしまった。その後の立て直しにあせったよ。


 でもだいたいわかった。



《初めての被弾、私にとっても初めてのデータです。すばらしい物となりました。ありがとうございます》


(もはや意味わからん文章だな。なぜかエロ成分を感じる。じゃ、強化[1]いくで~)



 恐怖心はなくなったがそれだけで強化[1]の制御が上手くなるわけじゃない。運悪く強化がブレた時に攻撃が触れてかすり傷を負ったりした。アイの助言に従い強化を強め、活性化魔素を患部に集中させる。すげーや、ほぼ治ったよ? 傷跡が少し残ってるけどね。


 そんなことがありつつも、メゲずに訓練を続ける。恐怖心がなくなって以降ボアを倒すペースはあきらかに上がったが、強化の安定度はまだまだだ。


 魔素の消費具合は格段に減った模様。それはとてもよいことだが、逆に休憩が減り、吸収訓練の機会も減ってしまった。残念。


 とにかく休憩が減った分も訓練を続け、合計で6時間ほど経過したようだ。

 いい時間だし帰ろう。今日はレベルあがらなかったな。しょうがないけどね。



《マスター、お疲れさまでした。今日の感触はいかがでしたか?》


(ん、まぁボチボチじゃないかな? 昨日のダンジョンよりはマシだろ)


《よく理解されていないようですね。驚異的、まさに驚異的成長。端倪すべからずとはよく言ったものです。昨日から1日でここまでの成長、有り得ません。凡人なら狂喜乱舞するでしょう。マスターは別格ということです》


(え!? えへへへ・・・・)


《この分ですと毎日鍛錬をすれば1か月以内に習熟できるでしょう。1週間後程度ならダンジョングレートボアでレベリングしながら訓練で平気だと推定します》


(おお! いいね! 今日はレベル上がらなかったしね)


《はい、レベルが高くなってきてNEXTが多いのと今日はダンジョンボアが相手でしたから。討伐数105、魔石21です。税引き後で金貨6枚弱ですね》


(冷静に考えるとすごい高額なのに少ないと感じてしまう欲深さよ・・・・)


《正常です。マスターの基準では間違っていません。さぁ帰りましょう。突貫の準備を》





 帰り道、案の定領軍はいなかったので最速で突貫した。

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