右翼と株式の関係
右翼と株式は全く関係ないようでいて実は関係が深いのではないかと私は思う。
右翼と言えば伝統と保守を思い浮かべがちだけれど、それ以上に反共産主義である。株式もまた資本主義の産物だ。右翼が株式に興味を持つのは当たり前だろう。
そもそも政治と経済は密接な関係だから、政治家や思想家が経済を無視したり、経営者が政治を無視したりするのは二流だし、社会が混乱する。政治家や思想家、経営者が情報に強くないと生き残れないのは当たり前すぎる話。
何故、こんな事をわざわざ私が語るかと言えば、右翼と株式投資を論じている人がなかなか見当たらないからだ。株式投資を語る人達は政治や経済に詳しいけれど、中立性を保っているし、右翼をあまり話題にしない。右翼もまた株式投資をなかなか語らない。
私はそれが不思議だと思っている。
右翼は沢山株式投資について、投資家が右翼について語ってもなんら不自然ではないのだ。
防衛産業でさえも右翼は危機感を煽るぐらいで、株式投資を語らない。投資家達も右翼を話題にしない。
確かに日本人は少し前まで資産運用について語るのを警戒していた。国防も同様だ。しかし今では資産運用や国防の重要性を訴える著名人が増えている。ならば株式投資を語る右翼や右翼を語る投資家が増えても良いはずだ。
防衛産業は重要だけれど意外と儲からない。日本でなくてもアメリカの軍需企業ですらあまり儲かってない。アメリカで一二を争う企業一つにアメリカの軍需企業が束になっても敵わない不思議な現実がある。しかし軍需産業が廃れてしまえば国も社会も無秩序になってしまう。軍隊が消えても戦争や暴力は無くならないし、むしろ抑止力の無い状態は無秩序を生み出す。
こういう事は右翼も投資家も知っているのだから、互いに語り合ってもおかしくはない。しかし両者は住み分けている。
社会と国が無秩序ならば金融も市場も無秩序になる。金融も市場も無秩序ならば社会と国も無秩序になる。
防衛産業企業や軍需企業の中から優良企業を探して投資する。これは投資家にとっても右翼にとっても必要な事だろう。
投資家は冷徹に利益を最大限にする。優良企業であっても株価が将来上がらないと判断すると株を買わないし、売り飛ばす。一方、右翼は利益よりも国益を重視する。株価よりも国益になる企業を選ぶ。そんな両者の違いは有るけれど、右翼と投資家が語り合う機会が少ない。