~レべチな敵かも~
~レべチな敵かも~
エレベーターで高層階に着いた僕たち、そこは異様で怪しいオーラみたいなもので満ちた空間だった。
そんな異常な場所に連れてこられ、何か敵意のようなモノを感じ、エレーナに防障神術を張ってもらうことにした。
エレーナが一番弱い力で展開した防障神術の効果でさっきまでの異様な感覚は薄らいだが・・
エレーナが防障神術を張った直後、カイさんが戻ってきた、しかしそこにいたカイさんはさっきまでのカイさんとはまったく違う姿だった。
目は釣り上がり血走り、顔も青くどす黒く死人のよう、そしてその姿には精気が感じない、そんなカイさんを見たアルは一瞬で全ての身体の毛が逆立っていた。
「ギャッ! 何あれ?」
力なくそこにいるだけといった感じのカイさんだったけど、唐突に、
「お前たち、何をした~っ!?」
と突然、カイさんが大声で恫喝してきた。
「マズい、あれ、さっきまでのカイさんじゃないよ、まったく別人というか人じゃないよ、邪魂の光が見える」
僕は剣を手にし構えながらエレーナに耳打ちすると、エレーナは、
「えぇ、あれはカイさんに見えますけど、カイさんではありません」
エレーナはそう言いながら、防障神術のパワーをマックスに上げて戦いへの態勢を整えはじめてる。
僕たちとカイさんに化けた邪魂との距離があまりにも近かったため、エレーナが防障神術のパワーを上げた途端、防障神術の外周と邪魂の持つパーソナルエリアのようなモノが干渉しあってものすごい閃光と轟音が辺りを飲み込んだ。
ズバワャ~ン!!!
「キャァ~ッ!」
「何よ~ッ!」
閃光と轟音が数秒辺りを包んだなか、僕たちはお互いも確認できず、自分さえも生きてるのか死んでしまったのかさえも分からずにいた。
ものすごく長い時間、閃光と轟音に包まれていたかのように思えていた、しかし、それも薄らいできて、僕はエレーナやタミー、アルの姿を目に捉えることができてホッとした、しかし、それも一瞬で不安にかき消された。
僕の目に写ったエレーナ、タミー、アルの姿の背景はさっきまでいたはずのエレベーターホールじゃなかった。
正確に言うと、背景のほとんどが真っ暗! もっと言えばどこにいるのかさえも分からない異空間に僕たちは飛ばされたって感じだ。
いきなり理解不能な異空間に飛ばされて、僕は自身を冷静にするのが精いっぱいだった・・・
今話も読んで頂き、ありがとうございました。
ユウトやエレーナ達はヤバそうな敵と戦わないといけなそう、
そしてわたしは、睡魔と戦ってこのお話を進めています!^^
この睡魔、わたしにはメッチャ強敵なのです!でもでも!
ここで眠っちゃうとまた昨日のように、更新が遅くなっちゃうので
ぜったい睡魔には負けられないんです!!!
では、また次話もよろしくお願いします!!




