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~伏魔殿のよう・・~

 ~伏魔殿のよう・・~


 カイエン市庁舎のエレベーターに驚き、ビビり気味に乗り込んだ僕たち。

 いや、今はエレベーターなんかにビビってる場合じゃない、これから邪魂との戦いになるかもしれない、気を引き締めないと!

 エレベーターに乗ってから2分掛からないくらいで目的の階に到着、スゥ~と扉が開いた。

「あ、あいた」

耳を折り畳み、尻尾もクルンと身体に添わせるようにしている、扉が開いただけで、アルがこんなにも恐怖を感じてるなんてちょっと驚きだ。

 まぁ見たこともないモノに触れればだれでも怖いと思うのは自然なことかもじれないけど・・

「さぁ、降りよう」

 僕が降りると三人も続くようにエレベーターから降りた、タミーなんかすぐにでも降りたいというようにダッシュで降りて、僕の腕にしがみついて、

「やっと、解放されたわ・・」

 だってさ・・・ちょっと大げさ過ぎでしょ。

 するとタミーのその行動を見たアルが、

「あぁ! タミーッ! どさくさ紛れにユウトにくっついてるぅ~ッ!」

 とアルまで僕に抱きついてきちゃった。

 

僕たちがエレベーターから降りるとカイさんが、

「皆さんには、そちらでしばらくお待ち頂きます、のちほどご案内しますのでしばらくお待ちください」

 と、エレベーター前の広いホールのようなところのソファーを指さした。

 僕たちはカイさんの指示に従ってソファーに腰かけた。

 僕たちがソファーに腰かけるとカイさんは通路の奥のほうへ歩いていった。

 カイさんがいなくなったので、僕はエレーナに僕がいま感じてることを話した。

「エレーナ、この階、邪魂の気配がものすごいんだけど、それがいつもとちょっと違ってるんだ、エレーナは何か感じない?」

 僕がそう言うとエレーナはもちろんだけど、なんとタミーまでもが異様な気配を感じ取っていたようで、

「実は私もさっきから変な気配を感じて全身寒気がするのよね、こんなのいつもの邪魂ならこんなこと無いんだけど、ここはぜったい変、まるで伏魔殿だわ・・」

 この建物のこの階、これまでにないくらい異様な空気感にあふれてる、いや、ここまでだと普通の人間でも気分が悪くなりそうなレベルだ・・・

今日は一日雨でした・・・

梅雨だから仕方ないんですけど、やっぱり雨だと気分があがりませんネ・・・


今話も読んで下さって、とても嬉しいです!

いつもありがとうございます!!

もうちょっとで100話です、今後もよろしくお願いします!!!

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