~アフターバトル~
~アフターバトル~
僕たちは邪魂を逃がしてしまったけど、警備部隊隊長さんから感謝されたことでちょっとだけ救われた感じがした。
その後もタミーとアルにからかわれながら、僕たちは警備部隊の人達に連れられて帝市カイエンの中心へ向かった。
その途中、この町が帝市を名乗ることになった経緯などの話を聞いた、その中で帝市を名乗り始めた頃から邪魂の出現が増えたということにエレーナが特に興味を持ったようだった。
「エレーナ、この町が帝市を名乗ったのと邪魂となにか関連がありそうだね」
僕も気になったのでエレーナにそのことを聞いてみた。
「そうですね、でもたまたまタイミングが同じだっただけかもしれませんし、まずは市長にあって、そのうえでいろいろ調査してみましょう」
そしてそんなカイさんの話の中で一番気になったのは、これまでも7組のパーティがこの仕事のオファーを受けていて、そのパーティすべてが邪魂との戦いに敗れているという話には正直驚いた、それが本当なら今回の相手は僕たちのパーティが出会った邪魂とは比べ物にならない強敵ということになる。
「だから、貰えるギャラが倍以上の額だったのか・・・」
カイさんの話を聞いていたタミーも、
「なんか、倍額のギャラ以上にヤバイ相手みたいね、責任者と交渉して、ギャラもっと上げてもらいましょうね」
なんてちょっとふざけ気味なことを言ったけど、その顔は全然笑ってなかった。
そしてアルにいたっては、ほかのパーティが負けたというくだりあたりから、耳を畳んで、見るからに自信喪失状態だった。
そんな二人をちょっとでも勇気づけようと、僕なりの言葉ではっぱを掛けた。
「で、でも、さっきだって邪魂を退けられたじゃない! 僕たちなら負けるなんて絶対ないよ!」
僕はそう言いながら、内心、無責任なこといってるなぁ・・・と自己嫌悪状態だったけど、今は自信を失うことが一番怖いと思ったし、無責任でもなんでもいいと開き直った、するとエレーナがフォローするように、
「そうですよ、弱気になったら勝てるものも勝てません、邪魂を退治するのが私たちの使命です、これを忘れないで下さい」
エレーナの力強い言葉で弱気になりそうだったアルも耳をピンと立てて、
「そうだよネッ! アルたちは強いんだッ!!」
と、鼻息を荒げていた・・・
今日もちょっと早い時間に更新できました!
最近、仕事から戻ると寝ちゃうようになっちゃて、癖みたいになってるっぽいんですけど、
寝ちゃうと更新がすご~く遅い時間になっちゃうから
「なら寝ちゃう前に!」って思って帰宅したまま一気に更新作業に入りました!
お話は仕事の昼休みに作っていたので、家では少しだけ直して更新できました^^
いつも読んで下ってる皆様、今話もお読みいただきありがとうございました。
つぎのお話もよろしくお願いします!!




