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~負けじゃないけど、不満いっぱい~

 ~負けじゃないけど、不満いっぱい~


 僕たちは邪魂を逃してしまって気分的には無念な気持ちが勝っているようだった・・

「警備部隊の人、かなりやられちゃったね、私たちがもっと早く来てれば良かったけど、残念・・・」

「これじゃ、ギャラも貰えるか微妙だわ・・」

 タミーとアルが数人になってしまった警備部隊を見てボソッとつぶやいた。

 するとエレーナが警備部隊に歩み寄り、

「皆さん、申し訳ありません、私たちがもっと早く来ていれば、ここまで被害が出ずにすんだかもしれません」

 こう言って警備部隊のリーダーらしき人物に頭を下げた。

 するとリーダーらしき人物は、腕を左右に振り、

「とんでもない! 巫神様たちが来てくれたから魔物を退けられたんです、犠牲になった者達は残念ですが、もとよりそれは覚悟のうえです、申し遅れました私はこの部隊のリーダーのカイといいます」

 そんなエレーナと隊長のやり取りを見ていた僕はエレーナの真面目さが可愛く見えて思わず、

「守りたい・・」

 ってつぶやいちゃった。

 そのつぶやきを不覚にもタミーとアルに聞かれていた!

「あっ、ヤバッ、やっちゃった?・・・」

「えぇ~、ユウト、エレーナのこと守りたくなっちゃったのぉ~?」

「やっぱり・・・」

 アルがニヤニヤしながら僕の顔を覗いてる。

 さらにタミーにも突っつかれた。

「ユウトはアルや私だけじゃ足らなくて、エレーナもほしいの? 意外にプレイボーイなのかしら? ウフ」

 僕は自分でも判るくらいに顔が熱くなって、

「そ、そんなんじゃないよっ! 真面目なエレーナってすごいなぁって思っただけ!」

 と反論するのが精いっぱいだった。

 なんか、いつのまにか邪魂を逃がしてしまったことはどこかにすっ飛んでいってしまっていた・・・

皆様、こんばんは。

今日のお話はちょっと短すぎな感じですけど、お許しください。

これも次の展開への橋渡しと見て頂けるとありがたいです!

では、次話もよろしくお願いします!!

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