~ディフェンスするだけで・・~
~ディフェンスするだけで・・~
見えない邪魂と戦うこととなった僕たち、見えないってのは想像以上に戦いずらい。
「ユウト、なにかイイ案は無いですか? あの邪魂を視覚化できる方法が見つからないと、あの人たち(警備部隊)は全滅しかねません」
急にエレーナから邪魂の視覚化のアイデアを求められたんだけど、僕みたいなモブなヤツに気の利いたアイデアなんて浮かぶはずないっす、もう頭の中はパニック状態。
そういいながらも僕たちの乗る馬車はどんどん邪魂に接近してる、でも、だんだんその速度が落ちてきてるのを感じた。
「速度が遅くなったわね、ホーサーが怖がってるのかしら?」
「ホーサーを危険に晒すわけにはいかないし、そろそろ馬車を下りよう」
僕が馬車を下りようと言うとエレーナやタミー、アルも同じように思ったようですぐさま三人とも馬車から下りた。
カイエンの警備部隊は徐々に押されているようで、邪魂の動きが大きくなっているのを抑え込むことができていない様子。
それにしても今回の邪魂はデカい、路線バスを縦に立てたくらいのサイズだ、それが見えたり見えなかったりしてるんだから始末が悪い、警備部隊の人達も苦戦を強いられてるし、さっきみたいに食われたりして減ってきてる。
バガァ~ン!(邪魂が足で岩を蹴った音)
「うわっ! 岩が飛んできた~っ!」
「アル、避けてッ!」
邪魂が蹴った岩がもうちょっとでアルに直撃するところだったけど、そこはさすがキャットピープル、アルは飛んできた岩を危なげもなくヒョイと横に回避し、僕に向かって「余裕だよ」ってニコニコしてる。
そんな状況になり、僕たちのことを邪魂が認識してることがはっきりしたところでエレーナが決断した。
「みんな行きますよ!」
「えぇ、いつでも行けるわ!」
「アルも全力で行くよ!」
「僕だって全力で行くよ!」
僕たち4人はエレーナのアイコンタクトを受けてエレーナと僕は邪魂の正面から、タミー、アルはそれぞれ左右から攻撃するため散開した。
エレーナは矢弾を、僕はブレードルミナーを邪魂に向けて放つ、しかし、正確に邪魂を狙えないためどのくらいの効果があるのか疑問だ、タミー、アルもそれぞれ攻撃してるけど、やっぱり効果のほうははっきりしない。
なにか突破口的アイデアが出ない限りこの状況を好転出来る気がしない・・
「どうすれば・・」
今日は接近する台風に梅雨前線が刺激されて、雨が降り続いて一日テンション上がりません・・
そんな感じの午後、いつ電車が止まるかわからないということで私たちは早く帰宅するようにって指示がでました。
なので、今日はこんなにはやい時間に帰宅できましたので、さっそくお話を進めました!
ちょっと前までザァザァ降りの雨で怖いくらいでしたけど、怖さに負けないようお話に集中!しました。
いつも読んで下さってる皆様、大雨の被害などございませんでしょうか?
場所によっては水害などもあり得ますので、何卒ご注意くださいませ。
では、次話もよろしくお願いします!!




