~内緒ばなしじゃないよ・・~
~内緒ばなしじゃないよ・・~
僕がエレーナと妙なことについて話してると、そこに隣の部屋で寝ていたタミーが起きてきた。
「ふぁ~、よく寝たわぁ、あら、エレーナにユウト、どうしたの? ふたりで何話してたのよ? もしかして男女の話かしら? それなら私も混ぜてほしいわ、ウフフ」
起きてきたタミーは僕とエレーナの話に興味津々の様子で、その尖がった耳を普段以上にピンとさせている。
「いやぁ別にそんな話じゃなくて、この町のことを話してたんだよ」
僕がそう答えるとタミーはつまらなそうに耳を垂れさせた、そしてそのすぐ後にアルも起きてきた。
「あらあら、子供が起きてきちゃったわ、大人のお話タイムはおしまいね」
アルが起きてきたのを見たタミーが残念そうにアルを子供と言ったけど、アルもタミーも、さらに僕やエレーナだってみんなまだ10代だし、それぞれの歳の差だってほとんど無いようなものだけど、やっぱりアルの場合、そのしぐさやコメントが子供を連想させるんだよな・・・
「あぁ~、アルをのけ者にして何話てたの? もしかしてアルの悪口とかぁ? そういうのダメなんだよ、人の陰口はダメってお母さんに言われてないの?」
「へ? アルの悪口? そんなの言ってるわけないよ、アルはいろいろ役に立ってくれてるんだから、悪くなんて絶対にいわないよ」
僕はアルの妙に子供っぽい反応に吹き出しそうになるのを必死に抑えて適当にそしてアルを持ち上げるようなことを作って聞かせた、するとアルは、
「そうなのか、そんならイイよ、アルはこれからもみんなのために頑張るよ!」
またも僕の作り話を素直に聞き入れちゃったアル、でも、そんなアルが可愛くって好きなんだよね・・・
その後もいろいろ話が盛り上がった、とくにエレーナ、タミー、アルのガールズトークは夜更けまで続いていたようだ。
その中でも男子の話は3人とも共感や異論が混じりあって、白熱級に盛り上がっていたっぽい。
「ようだ」とか「ぽい」って曖昧に言ったのは、僕はガールズトークにはついていけず、もっぱら聞き役となっていたけど、その意識は睡魔に負けて知らぬ間にソファーに腰かけたまま寝てしまっていたから・・・
皆さま、こんにちは。
今日も昨日に続き、日中に更新できました。
お日様の恵のあるうちに更新するって、夜の更新とは違う気持ちで
ちょっと新鮮です^^
今話はちょっと短めでけど、皆さま、どうか読んでやって下さいませ。
次話も頑張ってお話進めてまいりますので、よろしくお願いします!!




