~キャンプ~
~キャンプ~
妙な魔物? の襲撃があったりですっかり時間をくってしまって、予定とおりに進むことができなかったので、今日はトレンスまでの途中で野営をすることになった。
途中にちょうど野営に向ていそうな林があって、そばには川も流れている。
「川も近いし水には困らないわね」
タミーは環境抜群と喜んでいるけど、僕は魔物の襲撃が心配だった。
「水があるのはいいけど、また魔物が襲ってこないかな?」
するとエレーナが。
「心配なら周りに結界術を張っておきましょう」
「結界術?」
「えぇ、結界術とは障壁の一種です、結界術が張ってある中に入ることは魔物でも不可能です」
「ふ~ん、エレーナっていろいろ術を持っていてスゴイね」
僕は素直にエレーナの凄さに関心しただけなんだけど、なぜかタミーがその言葉に反応して少し強めのことばで返してきた。
「それくらい私にだってできるわよユウト! なんなら私もエルフ流の結界術を張ってみせるわ?」
「えぇ、タミーも結界を張るの? エレーナだけで大丈夫な気もするけど・・」
「いいえ、私の結界とエレーナの結界術とどっちが強いか勝負しましょう!」
「エレーナはどうする?」
エレーナは少々困ったといった様子だけど、はっきり拒絶はしてない。
「まぁ二つの結界が張ってあれば、より安心かもしれないですからいいのではないでしょうか」
「はい、決まりネ!」
タミーはやる気満々といった感じでさっそく結界を張る詠唱を始めてしまった。
そんなタミーの様子をニコニコして見ているアルだったけど、タミーが結界を張り始めると。
「アルは結界とか作れないから、ユウトに守ってもらうね~、へへへ」
と訳判らんことを言って僕の横にすり寄ってきた
「何言ってるんだよアル、僕たちはテントを張らなくちゃいけないんだよ、ほら手伝って」
僕はアルと二人でエレーナが出してくれたテント3本を設置していく。
エレーナとタミーはそれぞれの結界を張り終わり、テント設営を手伝ってくれた。
テントはエレーナの出したものを使えるので僕はテントで使えるランタンやシュラフを異空収納から出して三つのテントに備えた。
「これで今夜は安心だね、焚火でも点けてなにか食べられそうなモノを探してこよう」
「食べ物ならそこの川に魚とかいないかしら?」
タミーがそう言って川を指さすとアルが、
「いるよ、川から魚とかのにおいがしてる」
「へぇ、アルってそんなこと判るんだね、さすがキャットピープル!」
「は~い! 食べ物のにおいなら私に任せてユウト!」
「じゃあさっそく魚釣りでもしてみようか」
僕は魚釣りと言ったけど、人間界なら釣り具屋に行けば釣り道具なんていつでも手に入る、しかしここ異世界ではそうはいかない。
「そうか、釣り具なんて持ってない・・異界収納にも無かったなず、どうしよう?・・」
釣り竿が無くて困ってるとエレーナがどうしたのかと声をかけてくれた
「ユウト、魚を捕りたいんですか?」
「うん、でも釣り具持ってないんだよ、どうすればいいかな」
「ユウト、あなたが持っている剣を釣り具に変化させればいいではないですか」
「えっ、剣を釣竿に?」
「えぇ、あなたの持っている剣はユウトの望む形の武器や防具に変わってくれるものです、ですからユウトが釣り具に変われと念ずれば釣り具にもなってくれますよ」
エレーナの提案というかアイデアには正直驚いたけど、もし持ってる剣が釣り竿に変化するんなら、これから先いろんなモノが必要になったときに剣以外のモノとして使える可能性が出てくるってことだし、やってみるのはアリだよね。
「へぇ~、よっし! やってみる!」
僕は釣り竿をイメージしながら剣を強く握って。
「釣り竿になれっ!!」
自分自身にカツをいれるように力をこめて叫んだ。
すると剣がボンヤリ光り始めて手に持ってる部分の形が変わっていくのが判った。
そして光りが消えていくとそこにはさっきまで剣だったモノが人間界で使っている釣り竿に変わっていた。
「うぉ~! 竿だっ! すげ~ッこれマジに欲しかった竿だよ!! これ高いんだよ、超嬉しいっ!!」
みるとその竿には高級そうなスピンニングリールまで付いてる! さらにラインや仕掛けまでセットされてる。
「リールまで!? しかもこっちも欲しかった高性能リール??!!」
「ユウト、しっかりイメージした通りのモノができましたね、フフフ」
「うん! これ人間界で欲しかったヤツなんだよ」
「では、それで魚を吊って私たちに食べさせて下さい」
「もちろん! 少し待っててね、デッカイの釣ってみせるから! へへへ」
順調?に書きすすめられていて、イイ感じではあるのですけど、
読んで下さってる皆さんの感想ってどんな感じでしょう?
ちょっと気になってます^^
まだまだ序盤ですので、気を緩めず書いていきますので、
よろしくお願いします!!




