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~楽しいキャンプ?な時間~

 ~楽しいキャンプ?な時間~


 強がりッ子のアルが言った意外な言葉だったけど、これがアルのホンネなのかな?だとしたらアルって外見だけじゃなく優しい心の可愛い女の子なのかも・・

 僕は本当のアルを見たように思えて、ちょっと嬉しかった。


 歩きながら今回の仕事のことを話していたら、まぁまぁ進んでて、気が付くとキレイな小川のそばに来ていた。

「そろそろお昼ですね、宿で買った食べ物もありますけど、ちょうど川があるので、川で魚を取ってそれも頂きましょうか、いかがですか皆さん?」

 川で魚という言葉を聞いて、真っ先に反応したのはアルだった。

「魚を取るの? それならアルに任せて! ちょっと待ってくれれば、何匹だって取っちゃうよ! へへへ」

 アルはキャットピープルだから水面下の魚もよく見える眼を持っている、だから魚を取るのは超得意、僕は魚を取るというとすぐ「釣り」を連想するけど、アルはその手で直接すくいあげちゃう、だからものの数分で何匹も取れちゃうから、僕が釣りで魚をゲットするなんてことはしなくてよくなっちゃった。

 できれば釣りも楽しみたいんだけどね・・・。

 そうとなれば、川辺で魚を焼く焚火の用意だ、僕は周辺に落ちている枯れ木の枝を集め、エレーナとタミーは僕のバックルの異空収納から出したテントを張っったり、椅子を用意してくれてる。

 僕が戻ったときにはテントに椅子がきれいに並んで、ちょっとしたキャンプのようになっていて、アルも魚を5匹も取ってきていた。

「あれ~、もう準備万端じゃない」

「そうだよ、ユウト戻ってくるの遅いよ~」

 僕の戻りが遅いとアルにクレームをいれられた、お昼だしお腹も空いているだろう。

「あぁ~、ごめん、ごめん、今すぐ火を起こすから」

 僕が集めてきた木の枝とかを焚火のできるように重ね始めると、タミーが寄ってきて。

「火は私が点けるわ、術で点ければ一発よ」

 と言って焚火にむけて術を掛けはじめると、1秒もしないうちにボッて感じに火が点いた、前も術で火を点けてもらったことがあるけど、術を使えるってホント便利だ、一応僕もエレーナから貰ったいくつかの術は使えるんだけど、元々使えるタミーとエレーナはいつでもすぐ使えるんだから、メチャうらやましい。

 タミーが火を点けてるうちに、エレーナはアルの捕まえた魚を神術で素早くさばいてくれた、こっちはこっちでやっぱうらやましい・・・

 エレーナがさばいてくれた魚を木の枝に刺して、塩を振り、焚火で焼き始めた、するとアルがすぐにその匂いに反応して。

「うわぁ~、いい匂い! 早く焼けないかなぁ~」

 やっぱりアルは鼻がいい、さすがキャットピープル、僕はまだなにも感じやしない。


 しばらくして魚が焼けて、宿から持ってきた食料と一緒にみんなで昼食にした。

 昼食中、タミーとアルは次の仕事のギャラのことで盛り上がっていた。

「アル、次のギャラは何に使うつもりよ?」

「う~ん、今度のギャラは多いんでしょ、だったらアルは新しい靴がほしいなぁ、ずっと歩いてるから底が減ってきちゃってるんだよねぇ」

「そうね、私もそろそろ新しい靴を準備しないといけないかしら、毎日ってくらいいつも移動ばっかりだから靴の消耗も早いのよね、これって支宮から別口で支給してもらえないのかしら? ねぇエレーナ、支宮に掛け合ってくれないかしら?」

 タミーの言ってることは僕も感じてる、僕の靴もすり減ってきててそろそろ限界っぽい、そんな部分を支宮から支給してもらえればすご~く助かる、でもこの世界では必要経費的な考え方はないようなのでムリっぽい・・・。

「そうですね、確かに私の靴も減ってきました、次の町で支宮に伝えてみましょう、でもたぶんムリだと思いますよ」

「やっぱりダメっぽいかなエレーナ? でもアルは期待してるよ! エレーナ、交渉頑張ってね!」

 それにしてもアルの欲しいものが実用的なモノしかもこの仕事に必要なモノだったのは意外だったな、僕はもっと遊びや女子らしくファッショングッズが欲しいとか言うと思っていた、アルは僕の思っていたよりずっとしっかりした女の子だったのかもしれないとちょっと関心しちゃった。

 まぁいろいろおしゃべりしながらお昼を済ませると、誰から言うでもなく横になってウトウトし始めて、いつしかエレーナも含めみんな昼寝をしていた。

 宿を出てからずっと歩き通しだったし、昼食の後だから眠くなるのも無理もないこと、しかし、そんなときもエレーナはしっかり周囲に防障神術を拡げている、やっぱりエレーナはしっかりモノだな。

 しっかりモノはエレーナだけじゃなかった、よ~く見るとアルもその耳をレーダーのようにいろんな方向へ向けながら寝ている。

「よく耳動かしながら寝れるな、もしかして猫って人間みたいな深い眠りはしないのかもしれないな」

 そんなことを想像しながら僕は以前中学校のころに聞いたイルカの睡眠方法を思い出していた、イルカは左右の脳を別々に眠ることができるらしい、だから常時身体の左右の一方側は覚醒してて、敵の襲撃に備えてるって話だけど、もしかしてキャットピープルもそんな感じの寝方なのかもしれないな・・


今話も読んで頂き、ありがとうございます。

今話はちょっと脇にそれた感じのお話なんですけど、いかがでしたでしょうか?

わたしのあたまの中にはいろいろ画が浮かんでるんですけど、

やっぱわたしの作文力では半分も文字にできませんでした・・・


それと、これはお話とはぜ~んぜん関係ないんですけど、

今朝わたしの実家の物置で野良猫さんが出産したようです、

母から興奮気味で電話があり、さっき仕事帰りに寄ったら

もう子猫は移動した後のようで、見ることはできなかったんです(悲)

でも、母がスマホで写真撮っていたのでみたら、メッチャ小さくって

可愛かった~~~^^


では、皆さま、次話もよろしくお願いします!!

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