~アルってイイ娘!~
~アルってイイ娘!~
エレーナの一言でタミーとアルのゴタゴタは解決、やっぱエレーナってスゴイってことなんだけど、僕の存在が危機に?・・・
でもまぁ、一応問題は解決したようだし良かった、そういえば薫のほうはいつもどってくるんだろう? エレーナはしばらくと言ってたけど、できるだけ早く戻ってきてほしいな・・・
「カオルも行きましたから、私たちは先へ進みましょう、今度の仕事はハイギャランティな仕事ですので、皆さん気を引き締めて行きましょう」
「は~い」
「はい、しっかりするわ」
「うん、ぼくも真面目にやるよ」
そうだった! 僕たちは次の仕事に行く途中でもあったんだっけ、すっかり忘れてた、それにしてもギャラのいい仕事って緊張するなぁ・・・
僕、タミー、アルはそれぞれにエレーナの言葉に返事をし、僕たちは再び先を目指し歩みはじめた。
薫と別れて、若干の寂しさを感じてる僕だけど、今はしっかり気持ちを切り替えて次の仕事に集中しなきゃって不思議なくらい気持ちが集中できてるのがわかった。
しばらくして思い出したように急にアルがエレーナに聞いた。
「ねぇ、エレーナ、今回の仕事ってどこなの? 場所とか決まってるんでしょ? まだ遠いのかな?」
淡々と歩いているだけの状況に飽きてきてるようだったアルからの当然の質問だった。
「いったん次の町まで行って、そこの支宮で詳しい情報をもらえればと思っています」
エレーナの言葉としては、やや中途半端というかハッキリしない感じで僕もちょっと不安になってしまって、思わずアルに続いてエレーナに聞いてしまった。
「そうすると、まだ正確な情報は得られていないの?」
「実はそうなんです、でも、そこは問題ではありません、何物にもブレずに私たちが一致団結して向かっていけるかが問われているのです」
「なんか、難しいこといってるわね、要するに今回の仕事は私たちパーティがさらに高みへ進む試練みたいなモノってことかしら?」
タミーがエレーナの説明を聞いて自分なりに解釈してみせた、僕の捉え方もタミーの見方にほとんど一致してる。
「エレーナ達巫神の上層部の人たちは、そろそろ僕たちにランクアップを望んでいるってことっぽいし、もしかして、いつまでもラクな仕事ばっかりはまわしてくれないってことかもしれないしネ」
僕は内心今回の仕事には恐れもあるんだけど、ここでそれを口にして、みんなに動揺が広がっても困るし、わざと軽い口調で言ってみた、するとエレーナとタミーが、
「さすがユウトですね、そうとってもらえると私も嬉しいです」
「あらあら、ほんとは怖いんじゃないのユウト? でも男の子らしく余裕があるっぽく見栄張ってたりするのかしら? ウフ」
エレーナの言葉は嬉しかったけど、タミーの言葉は当たってるだけに正直いって少々恥ずかしかったし、またも女子の透視能力に・・負けた・・・。
そのすぐあと、そこまで聞いていただけだったアルが、意外なことを言い出した。
「アルもホントは怖いんだ、だけどこのパーティにはユウトもいるしエレーナもタミーもいる、だから逃げないでいらるんだよ、これからもみんなで力をあわせて行こうねユウト! エへへ」
アルの意外な言葉に僕はタミーと顔を見合わせてしまっていた・・・
今話も読んで頂き、ありがとうございます!
今話の最後のアルの言葉、元気なアルの意外な面を見せられたかと思うんですけど、ちょっと思ってるようにいかなかったかなって反省してます。
一生懸命書いてるんですけど、私の作文力が足りず、なかなかうまくできてません・・・
でもでも、作文力が低いけど次話も頑張りますので、これからもよろしくお願いします!!