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~薫の願い、僕の願い~

 ~薫の願い、僕の願い~


 ちょっと時間をとっちゃったけど、僕たちはエレーナが受けてきた新たな仕事に向けて出発した。

 ツーソンの町を出てすぐ、エレーナが思い出したように薫の身体のことについて言った。

「そうそう、言い忘れえてましたが、カオルの身体の件も支宮で話しました、その結果、今日巫神達がカオルを迎えにきます、カオルは心身浄化をしなければ新たな身体を得ることができませんので、迎えに来る巫神と共にしばらく別行動をしてもらいます、よろしいですかカオル?」

 そう言ってエレーナはカオルを見つめた。

 そう言われた薫もちょっと驚いてるようだったけど、新しい身体を持つことができるのだからと覚悟をきめたようで、地上に下りてきてエレーナに返事をしてる。

「はい、エレーナさん、ありがとうございます、私、浄化がんばってきます」

 身体を得るためとはいえ、薫と離れるのはちょっと寂しい、でも僕も薫を応援したいと思ってる。

「薫、君なら頑張れるよ、大丈夫!」

 僕は無責任なようだけど、いまはこんなことしか言ってあげられない自分が恥ずかしい・・・

 それを聞いていたアルが、口をはさんで、

「それで、その巫神っていつ来るの?」

「そうね、エレーナの仲間でしょ、いつ来るくらいは言ってほしいわよね」

 タミーも巫神たちがいつ来るか判らないってところが気に入らないようだ。

 すると、エレーナがそんなタミー、アルに。

「そろそろ来るはずです、以前に一度会ったことのあるカリーナが来てくれる予定になってます」

 カリーナ、それは以前僕たちが邪魂相手に苦戦してたとき、突然現れピンチを救ってくれた巫神で、エレーナの知り合い。

 僕たちはカリーナを待ちつつ、先へ進む。

 しばらくするとエレーナが何かを察したようで、前方の空を指さしながら、

「カリーナ達が来たようです」

「え? カリーナ、来たの? どこ? どこ?」

 アルは自分の目には見ないカリーナを一生懸命前方の空に探してる。

 そんなアルを笑ってみてるタミーが言った。

「アル~、まだ私たちには見えないわ、巫神同士しか判らない波動みたいなものをエレーナが感じとってるだけよ」

(なるほど、巫神であるエレーナは同じ巫神であるカリーナのオーラみたいなものを感じ取れるのか、やっぱり巫神って便利な能力をいろいろ持ってるんだなぁ・・・)

 そんなふうに考えながら、エレーナの指さす空を見ていると、その空の彼方にキラっと光る点が現れて、それがカリーナたち巫神の姿になるのに時間はいらなかった。

 マッハとは言わないけど、ものすごいスピードで空を進んできたようで、さっき点だったのが、今は僕たちの目の前にカリーナたちの姿をはっきり見ることができている。

「待たせたかしらエレーナ、そこに浮遊してるのが、カオルという娘ね」

 カリーナはほかに5人の巫神を連れてきていた。

「カリーナ、あなたなら彼女を任せられると信じてお願いするの、カオルはイイ娘よ、どうかカオルをお願いね」

 そういったエレーナの顔は真剣そのものだった、そんなエレーナを見て僕もなにも言わないではいられず。

「カリーナ、僕からもお願いします! 薫を身体を持てる薫にしてやってください! お願いします!」

 僕はこれまでにしたことないくらい、頭を下げてアリーナにお願いした。

「今の言葉と頭の下げ方、ユウトの本気さが伝わってきたわ、その本気に答えてみせる、私たちの力でカオルに身体を幽着させてみせるわ、大丈夫! 私たちに任せなさい!!」

そう言うとカリーナは同行してきたほかの巫神たちに、なにやら指示を出して地上に降りている薫の周りに円を書くように並んだ。

「何が始まるんだ?」


次話へ・・・

今話の投稿、めちゃ遅くなっちゃいました!

読んで下さってる皆様、ごめんなさい!!

仕事が遅くまで掛かっちゃって帰りが遅くなりまして、

こんな時間になってしまいました・・・

どうか、見捨てずに読んでやって下さい、

お願いします!!!

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