~ギャランティのいい仕事~
~ギャランティのいい仕事~
「エレーナ、朝早くからご苦労様、支宮のほうはどうだった? 新しい仕事とか見つかった?」
タミー、アルが何も話さないでいるので、僕は変に居づらさを感じて、エレーナに言葉を振った。
するとエレーナはそんな僕の思いを察知したのか、ちょっと大きな声で返事を返してくれた。
「はい、私たちはこれから町を出て、新たな異変の現場へ向かいます、皆さん喜んでください、今度の仕事はいつもよりギャランティがいい仕事ですよ!」
そのギャランティがイイって言葉にすぐにアルが反応。
アルはエレーナの言葉に椅子から飛び上がって、
「えっ?! ギャラのイイ仕事がゲットできたの?」
「はい、だいたいいつもの倍のギャランティです、これをこなせばみなさん次の町で
いろいろ好きなものを買えますよ、フフフ」
いつもの倍のギャラ? そうするとその分仕事の中身もキツイものってことだよね、僕は浮かれてるアルを横目に倍額のギャラに少々不安を感じた。
すると、タミーも同様に感じたようで、
「エレーナ、ギャラが倍ってことは、それだけ仕事がキツイってことよね? その仕事、私たちでこなせる内容なのかしら?」
当然の疑問だと思う、なにもなくてギャラが倍額になんてなるわけない、この仕事は厄介な内容だってことは容易に想像できる。
ここまできてやっとアルも、倍額のギャラってことの意味を悟ったらしく、急に黙り込んでしまって。
「面倒な仕事だったらやだなぁ、ギャラ倍ってのはイイけど、う~ん、アルやりたくなくなってきたよ・・・」
まぁそれが当然の反応だと思う、するとそんな反応をしてる僕たちを見てたエレーナが、
「確かに、倍のギャランティはそれだけ仕事がハードであるということではありますが、私たちならこなせると私は確信したので受けたのです、皆さんの力は皆さんが思ってるより数倍強いはずです、自信を持ってください!」
珍しくエレーナが語句を強めてみんなを鼓舞するように語った。
そんなエレーナの言葉を聞いてまずタミーが口を開いた。
「そうね、私たちにはこれまでいろいろな邪魂を実績があるわ、それは事実よ、もっと自分たちに自身を持ちましょう!」
続いてアルも。
「そうだね、アルたちはもう初心者チームじゃないモンね!」
アルがそういうと、3人の視線は僕へ・・。
ここで空気感を壊すようなことを言えば、タミー/アルにめちゃくちゃ言われるのは確実、まぁ無難にこなすのが吉。
「えっ? そっ、そうだね、いつまでも無難な仕事ばかりしてちゃなかなか実力が付かないし、もっとチャレンジしていかないといけないよね」
「さっすがユウト! 判ってるじゃない、私ユウトのそういうところ好きよ、ウフッ」
タミーはそう言いながら、僕にウィンクしてきた。
タミーがウィンクまでして茶化すように僕に返してきたけど、これは僕の考えを見透かしてる返事ってはっきり判る、ホント、女子ってこっちの考えを見透かす力持ってるよね・・・。
さらにアルも。
「やっぱりユウトはしっかりしてるよね、アルまた好きになっちゃったよ~へへへ」
タミー、アルに好意的なことを言われて嬉しいんだけど、やっぱり僕は薫がいるし、エレーナも僕の好みだし・・う~ん、悩む~~
今日はお休みだったんですけど、パラパラ雨が降り続いちゃってるので、
ずっとお部屋でテレビ見たり、読んでないファッション誌読んだり、
ゴロゴロしてました、そんなことしてるならこのお話をドンドン進めろと
怒られそうですので、いつも通りの文字数で進めてみました、いかがでしょうか?^^
皆さま、よろしくお願いします!!




