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~ごくろうさん会~

 ~ごくろうさん会~


 その後、僕たちは今回の仕事はすべて終わらせたので、それをエレーナが支宮に報告するためや、いつものとおり、仕事が上手くいったことをお互いに労うために、ちょっとおしゃれなレストランで打ち上げみたいなことをするためにツーソンの町に戻った。


 ホーサーの曳いていた馬車は邪魂の襲撃で破壊されてしまったので、ちょっと大変だけど徒歩でツーソンまで戻った、町に戻ったときにはすでに陽が傾き始める時となっていて、町を行く人たちも心なしか忙しくしてるようだった。

「もう、こんな時間なんだね、すぐに宿にチェックインして、それから夕飯を考えようよ」

「そうね、宿は今朝まで泊まっていたところでイイんじゃないかしら?」

 僕の提案にタミーはすぐに同意してくれて、アルも特に異論も無いようで、

「いいよ、アル、あの宿気に入ってるんだ」

「薫もあそこでいいかな?」

 僕は上に浮遊してついてきてる薫にも聞いていたら、

「私も今朝の宿でいいわ」


 今朝まで泊まっていた宿は女子には総じて好評な様子、僕は特に好みということは無いんだけど、女子が良ければイイと思ってる。

 町に入ると、エレーナは支宮へ報告するため僕たちとは別行動となった。

 宿のほうは僕たちが選んでおいて、あとからエレーナが合流するいつものスタイル、そしてその後、ご苦労さん会をする店をみんなで探そうとなった。

「薫、今回はどうする? ついてきてもいいんだよ?」

「私は宿で待ってるわ、私に遠慮せずに楽しんできていいわ裕翔」

 薫は実体が無いので飲食ができない、だから今回も可哀そうだけど宿で待っていてもらうことにした。

 宿は今朝まで泊まってた宿で部屋が取れたので、さっそく食事とご苦労さん会の会場となる店探しをしたんだけど、結局宿から数分の距離にある無難な店に落ち着いた。

 四人がゆったり座れる席を確保して、エレーナが来るまでは軽い飲み物を頼んで時間をつぶした。


「お待たせしました、今夜の店もいいところが見つかりましたね」

 エレーナも合流して、ご苦労さん会が始まった。

「みなさん、今日もご苦労様でした、特にユウトとアル、そしてここにはいないけどカオル、よくぞ邪魂を倒してくれました、感謝しています」

 エレーナの挨拶の言葉で始まったご苦労さん会だけど、のっけから名指しで褒められて僕もアルも、ちょっと照れ臭くって、二人で顔を見合って、

「アル、僕たちエレーナからこんなにはっきり褒められちゃって、ハズイよね」

「う、うん、アルもちょっとハズカシイよ、へへへ」

 そんな僕とアルをエレーナとタミーは笑っていた。

 そんなほんわかした空気で今回のご苦労さん会は始まって、終始穏やかに進んでくれて、珍しくエレーナもお酒が進んでいた・・・

デカムカデを倒して、みんなでごくろうさん会!

何かおおきな仕事が済んだ後の打ち上げ、いいですよねぇ!

これでみんな疲れを癒すことができたかな?

わたしも理由は何でもイイから、打ち上げ会した~い!!!^^

では、よろしくお願いします!!


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