~デカムカデの攻撃(2)~
~デカムカデの攻撃(2)~
キィ~ッ(邪魂の鳴き声)
デカムカデの形をした邪魂は無数についている足の数本を外して僕に向かってミサイルのように飛ばしてきた。
ビュギュ~ン!(足ミサイルの飛ぶ音)
「ユウト、油断しちゃダメッ!」
「うわっ!」
薫の声で、僕はギリギリで邪魂の足ミサイルを避ける。
僕のいた場所の周りに着弾した足ミサイルは地面に刺さるとすぐに消えた。
「どうなってるんだッ?!」
「裕翔どうしたの? ぼ~っとしてたら邪魂に食われるわ」
そう言いながら僕を邪魂から引き離してくれたのは薫だった、薫は邪魂が現れる直前から、地面近くを浮遊して僕やアルのサポートをするつもりでいてくれてたらしい。
「ありがとう薫、でも危険だから君は離れて・・」
「だめ! 私だってメンバーのつもりよ、こんな姿でも役に立ちたいの!」
僕の言葉をさえぎって、役に立ちたいと言う薫の顔はいつもの優しい薫の顔じゃなく、エレーナやタミーと同じ、戦う女子の顔になっていた。
そんな真剣な顔の薫を見て、それでも離れてろとは言えなくなって、
「じゃあ、僕のそばを離れるなよ!」
「はい裕翔^^」
はいと答える薫は笑ってた、いつもの薫にもどって、僕はちょっとホッとした。
さっき僕を攻撃したムカデの足ミサイルはいつのまにデカムカデ本体に戻っていた、戻ったのか、すぐ再生したのかは判らないけど、どっちにしても脅威が減ったわけではないし、むしろヤツの足ミサイルが再生するってことは、無限に放てる武器ってことで脅威性が増してる。
「みんなっ! こいつの足に気をつけてっ! 何回も再生して襲ってくるッぽい!」
僕がみんなに警戒するよう言ったとほぼ同時にデカムカデはその身体の両脇についてるすべての足を飛ばしてきて、僕たち5人を同時に襲ってきた。
しかもその足ミサイルはそれぞれがバラバラの軌道で四方八方から襲ってきた。
「これじゃまるでガ〇ダムのファン〇ルじゃないか、普通の人間じゃ敵わないヤツじゃん」
エレーナとタミーは防障神術を使うことで足ミサイルをかわしてる、そんな術を持っていないアルはかなりキビシイと思いきや、その身体能力の高さを存分に発揮して足ミサイルを巧にかわしてる、その動きは余裕さえ感じちゃうほどの優雅な動きだ
「アル、すげぇ~、僕も負けてられないな」
僕はアルのように軽々とデカムカデの攻撃をしのげないので、エレーナに貰った防障神術を使ってデカムカデの足ミサイル攻撃を防ぐしかないんだけど、それじゃアルだけが生身で防御無しで戦うことになる、それはさすがに僕的には知らんぷりはできない、そこでアルを呼んで僕の防障神術の中に入らせて共に戦うことにした
「アル! こっち来て防障神術の中で戦って! 生身じゃ危険だッ!」
「ありがとう! ユウト優しくって大好きだよ、フフフ」
アルは瞬間移動レベルの俊敏さで僕の防障神術に入ってきた・・
デカムカデの攻撃、このお話は分けて投稿させていただいてますけど、
いかがでしょう? 分けないほうが良かったかなって、ちょっと
気にしちゃってます‥
皆さま、今話も、そして今後もよろしくお願いします!!




