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~黄泉からの攻撃(大げさ過ぎ?^^)~

 ~黄泉からの攻撃(大げさ過ぎ?^^)~


 僕たちは緊張感を感じながら馬車の周囲を警戒しながら進んでいた、そんな僕たちの馬車を引いていた二頭のホーサーが突然暴れ出したのだ。

「何?」

 手綱を引いていたエレーナも何が起こったのか理解してないようだ。

「どうしたのです? 静まって!」

 そのすぐあと、周囲の岩塊の一部がグズグズと崩れ始めた。

「何が始まったんだ?」

 僕は崩れていく岩塊を目で追っていくうちに、この異変が地面からきてることに気づいた。

「地中だッ! 地中に何かいるッ!」

「地中?」

 直後、地面に裂け目が現れ、それに驚いた二頭のホーサーはエレーナの静止を振り切り手綱を引きちぎって逃げてしまった。

「大丈夫エレーナ?」

「えぇ、でも地中から何が?」

「判らない、でも何かが地中に潜んでる」

 そのうちにゴゴゴというイヤな音と共に、足に伝わってくるくらいの細かい振動が始まった。

 キャットピープルのアルはそんな異変を素早く察知していてすでに馬車の屋根の上に上がって周りの地面を睨んでいる。

「この下に何かいる! みんな気を付けてっ!」

 アルがそう言ったと同時に馬車の車輪が地面にめり込んだ、正確には飲み込まれたという感じ。

「マズいッ! みんな馬車から離れてッ!」

 僕の言葉を聞いてタミーはキャビンの横窓から飛び出し、アルは屋根上から飛び降りて、エレーナはドライバー席から横に飛び降りた。

ズガガッガッ(馬車が沈んでいく音)

 その直後、馬車の下の地面を中心にして周囲へ広がるようにひび割れが何本も現れ、馬車が地面に飲み込まれるように沈み始めた。

 僕たちの目の前で馬車はそのままどんどん地面に吸い込まれ、数秒で完全に地面に飲み込まれた。

 僕たちは馬車が飲み込まれた穴の周りに散らばるようにいつでも戦える体制で様子を伺っている。

「何が潜んでるの?」

 アルは不安そうに穴のほうを眺めながらつぶやいた。

 さっき飲み込まれた馬車がバラバラのパーツになって地中から吐き出された。

バ~ン(吐き出される音)

「まぁこの雰囲気から、友達になりたいって感じはしないわね」

 タミーは不安げなアルにわざと茶化すような言葉を返して、アルを安心させようとしている。

 そんなタミーとアルのやり取りの横で僕はワイチさんに強化してもらった剣を手に持ち、いつでも戦える体制で馬車を飲み込んだ穴を睨む。

 僕の目の前に開いた穴の底のほうに、邪魂の気配を感じる、ただ、その気配がいつもと違って、なんて言うか、なにか混ざってる感じ? クリアーじゃなく澱んでるみたいに感じる。

「何でこんな感じなんだ?」

 いつもと違う邪魂の気配に僕が思わずつぶやいたのをエレーナは聞き取っていたらしく。

「ユウト、何が違うんですか? もしかしてここに潜んでいるのが邪魂ではないとかですか?」

「いや、邪魂の気配には間違いないんだけど、いつもみたいにクリアーな気配じゃないんだ・・・とにかくいつもと違うから注意してっ!」

 僕がいつもと違うと言うとタミー・アルもそれまで以上に緊張して身構えた・・・


薫が加わって空中からの警戒という新たな手ができてラッキーと思って

いたら、今回は地中からの攻撃?  いやぁ我ながらけっこう意地悪な

展開にしちゃったかな~って思ってます^^;

いつも読んで下さってる皆さま、今話もよろしくお願いします!!


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