~とにかく乾杯したい!~
~とにかく乾杯したい!~
そんなこんなで陽が沈み辺りも暗くなってきたので僕たちは夕食をとなった。
薫は浮遊状態だから食事はムリということで部屋で待っていてもらうことにして、僕たち4人は宿を出て前日とは違う居酒屋風の店に入った。
松明がアクセントのようになってるオシャレっぽい店で、
「昨日の店も良かったけど、こっちもイイ感じの店だね^^」
店の雰囲気がアルの好みにマッチしたようで、アルの機嫌がイイ。
エレーナとタミーも壁のところどころにある松明の間接照明が気に入ってるようだ。
僕たちは空いてるテーブルに腰を下ろし、メニューを開いて、
「さぁ、何を頂きましょうか?」
「私は始めはお酒頂こうかしら?」
「じゃあ、最初はみんなで乾杯しよう!」
アルの提案で最初は乾杯することになり、それぞれ好きな飲みモノを注文。
「カンパ~イ!」
チンッ!
陶器でできた器が甲高い音を立てた。
「ところで、この乾杯って何に乾杯なのかしらアル?」
タミーが根本的なところをアルに聞いた。
それにアルは「?」な顔になってしまって、
「い、いやぁ特にこれといったことは無いんだけど、たまには乾杯もいいかなぁって・・いいよねユウト?」
エェ~ッ、そこでこっちに振ってくるなんてズルくない?
「う、うん、まぁ乾杯したら、みんなの気持ちが更にひとつになるかもしれないし、乾杯しよう!」
僕はアルの無茶ぶりを自分でも意味不明な言葉で振り切った。
でもタミーは、
「何それ? 意味不明だわ」
と冷たかった・・・
「まぁいいではないですか、みんなで乾杯するのも雰囲気ですから」
「そうそう雰囲気だよ、雰囲気!」
エレーナが上手い言葉でまとめてくれて、それにズルッ子アルも乗っかてきた・・
今話はメチャ短くなってしまいました。
ちょっとズルっぽい気もしますけど、
よろしければ、読んでやって下さい、お願いします!!




