~エレーナの嬉しい提案~
~エレーナの嬉しい提案~
それから少し町を廻ってまぁまぁ時間も過ぎてきた、そろそろ宿に戻らないとエレーナが戻ってきてるかもしれない。
「みんな、そろそろ戻ろう、エレーナが帰ってきてるかもしれないし」
「そうね、エレーナだけ待たせていたら可哀そうだわ」
僕たちは宿に戻った。
部屋に入ると先にエレーナが戻っていた。
「エレーナ、戻ってたんだね待たせてゴメン、みんなで町を廻ってみてたんだ」
「そうでしたか、この町はいかがでしたか? なにか面白そうな所とか見つかりました?」
「アル、トッピングいっぱいのソフトクリーム食べたんだけど、あんな美味しいヤツは初めて! 毎日食べたいって思ったよッ!^^」
「私はアルとは違う味のソフトクリームを頂いたわ、これもなかなか美味しかったわよ、エレーナにもおススメよ」
アルとタミーは途中で食べたモノの話のみ、見たものには興味ないらしい、これも女子らしさってことかな?・・・
「タミー、アルは美味しいモノを食べられて良かったですね、それでユウトとカオルは?」
「僕はコーヒーみたいな飲み物を飲んだよ、薫はこの姿だから飲み食いはムリなので、可哀そうだけど我慢してもらっていたんだ」
「そうでしたか・・カオルは残念でしたね」
「できれば僕たちのように身体を持たせてあげたいと思ってるだけどな・・・」
僕は実体が無く浮遊してる薫を見上げながら、ため息をついてしまった。
僕の様子を見ていた薫が僕とエレーナに、
「私のこと気にしてくれてありがとう、でも、私はこのままで大丈夫。心配しないで」
薫は人間のころから優しい女の子だった、だから僕は好きになったんだけど、そんな優しさはこの世界でも変わってない、やっぱ薫はいい娘だなぁ。
「薫、この世界では、そんなに遠慮しなくてイイんだよ、もう少し自分を出してもらいたいよ」
僕のその言葉にエレーナも同意したように、
「そうですね、カオルは遠慮し過ぎですね、アルのようにドンドン前に出るようにしてくれると私たちも嬉しいです」
「ありがとうエレーナさん、私もそうできるよう頑張ります」
「いえ、私たちと一緒に行動してるメンバーには、いつも笑顔でいてほしいです」
そういうエレーナを見て薫は満面の笑顔になっていた、そしてエレーナが更に続けて、
「そう考えている私が巫神としてできることを考えました、少し時間は掛かってしまうと思うのですが、カオルに身体を授けることができなくもないのです、でもそのためにはカオル自身はもちろんのこと、ユウトや私たちもその能力の限界まで頑張ることが必要です」
かなり強い口調で厳しめなことをエレーナは話してくれ、それを聞いていた薫も真剣に聞き入っている。
「カオル、ユウト、いま私の言ったこと、できますか?」
僕も薫もエレーナの問いに即答できず、ちょっと間をおいて。
「やる! 薫のために僕は全力を尽くすよッ!!」
「はい、私も頑張ります」
僕はぜんぜん自信も無いし、根拠も無いんだけどと思いながらも、薫のためハッタリをぶちかましてしまった。
それと同時に薫も控えめだけど頑張ると言ってくれた、これメチャ嬉しかった!!。
「でも、今すぐにカオルに実体の身体を授けることはできません、しばらく今の状態で我慢してください」
「はい・・・」
薫はエレーナの言葉にほんの少しだけ微笑みながら返事をしていた・・・
毎回思っているのが、サブタイトルのつけ方です。
う~ん、もうかなりの話数付けてるけど、なかなかイイのが
浮かばない・・・
誰か助けて~~と言っても誰かに頼れる訳もなく、
ひとりで毎度悩むのみです・・・
では、今話もよろしくお願いします!!