~釣りバトル、その結果は・・~
~釣りバトル、その結果は・・~
リンシャンの町近くの川で魚を釣って昼食のすることとなった僕たち、久しぶりのつり対決に好敵手?の僕とアルはお互い、やる気満々って感じにお互いにガンを飛ばしあう、他のみんなもそれぞれに釣りに良さげな場所を見つけて釣りがスタートした。
エレーナとカリーナは僕の持っていた人間界のロッドとリール、それに小魚用の仕掛けを使ってる、タミーやドーラ、エミールは近くに落ちていた細い木の枝に仕掛けを付けて投入、そして、初の釣りとなったスツーカはというと・・・
「えぇ~いッまどろっこしいッ!!」
と、アル以上の高速で川の水をかいて魚を岸へ飛ばそうとしてる。
(あぁ~あ、アルと一緒じゃん、それじゃもう釣りっていわないんだけどな・・)
で、そのアルはというと・・
「チョロい、チョロ過ぎッ! キャハ~ッ!」
まるで子供の水遊び状態、でも、順調に魚は捕れてるみたいで、アルのいるあたりの岸にはほんの数分で10匹くらいの魚があがっている。
「アル、スゲェ・・ このままじゃまた負けちゃうよ、ヤバい! 今回こそは勝たねばッ!」
と、僕は仕掛けを変更したうえで、餌もその川の底の石の裏にいた虫に変えて、投入!
「掛かってくれよ~頼むッ!」
開始から10分弱、これまで1匹の釣果もない僕は徐々に焦りを覚えてきていた・・
(マジヤバいよ・・・)(泣)
釣りを始めてから約20分、そろそろ終わろうとカリーナが言ったので、それぞれ釣った魚を持ち寄って釣果を見せあった。
「あらあら、やっぱりアルちゃんには敵わないわね、15匹くらい捕れたのかしら?」
「エへへ~、魚とりはキャットピープルの独壇場だよ、アルを超えられる奴なんてそうそういないと思うなぁ~、アッハハ~」
と、まぁご機嫌なアルだったが・・
そこへちょっと遅れて釣果を持ってきたのは、スツーカ・・・
「アルちゃんよ、超えられるヤツがいないとは大した自信だねぇ」
ボトバタボトボトン・・
スツーカはアルと似た感じで釣るというより捕るってスタイルだったのが功を奏したようで、初めての釣りとは思えない数を持ってきた、その釣果は・・・なんと23匹っ!!
「スッ、スゲェ・・・」
「えっ?! 何それ??」
その数に一同あぜん・・・釣りというか魚を捕まえること自体が初めてだったはずのスツーカがいきなりの20匹超え! もう口アングリ状態で、その魚の山に言葉もでなかった・・
「うぅ・・・アルが一番上手に出来てた釣りだったのにぃ・・・」
スツーカに負けたことがショックだったアルはすでに半泣き状態・・
「「スツーカなんてキラ~イッ!!」
ワァ~~ン
と、ぎゃん泣きしながら僕に抱きついてきた。
「お、おい、アル? アルだって沢山捕ったじゃない、今回は油断してただけだろ? 次頑張ればいいよ、なぁ?」
その後の僕はアルの機嫌を直すのに必死で昼めしどころではなかったのはいうまでもない・・・
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
今日も昨日に続いての投稿になります、これで3日連続投稿、
やっぱり、毎日投稿は大変です、でも毎日投稿されてる人もいらっしゃるんですよね。
マジに尊敬しちゃいます。
次話は一日開くかもですけど、今話同様、どうぞよろしくお願いします!!!




