~カリーナの優しさ~
~カリーナの優しさ~
リンシャンの町の魔族たちを追い払い、町の人たちから感謝されて、この世界に来て良かったって初めて思えた僕・・
「やっぱ、この世界に来て良かった~、ハハハ~」
魔族たちを撃退したことで町の人たちは大いに感謝してくれてると同時に、何もお礼ができないことを気にしてるようで、しきりに巫神であるエレーナに詫びている、でもそんな住人たちに対してエレーナは、
「何も気にすることはありません、今は一日も早い町の復興をお願いします」
と、まぁエレーナらしい、メチャ真面目な返事を返してる。
そんなとき、一人の少女がカリーナへ駆け寄ってきた、歳は10歳くらいか・・
「巫神様、これ・・」
といって近くに咲いていたのだろ、小さくてかわいい花の花束をカリーナに手渡した。
「あら、キレイね、わたしにくれるの?」
「うん! 町を助けてくれてありがとう、巫神さま!」
「じゃあ、お礼に・・」
カリーナは渡された花束に呪文を掛けて・・
「キレイなティアラになぁ~れ」
キラキラキラ~ン
呪文によって花束は花のキレイに並んだティアラに変化、それを少女の髪に載せて・・
「これお礼よ、あなたにピッタリ! これであなたはこの町の女王様よ」
と言いながら、魔法で出した鏡に少女を写しだして、ティアラを載せた少女の姿を少女自身にみせてあげてた。
カリーナから花のティアラをもらった少女は喜んで母親の元へ戻って行った。
その先で少女のお母さんだろう、女性が頭を下げていた。
「カリーナ、粋なことするね、あの娘めちゃ喜んでた」
「えぇ、今のこの町は子供には過酷過ぎるでしょ、だから少しでも心が穏やかになるようにって思ってね、ウフフ」
いつもはけっこう強っぽいカリーナもやっぱり女の子だ、時々見せる優しく穏やかなところは見た目や所作にからも感じられる。
「カリーナってけっこう優しいんだね、なんか惚れちゃいそうだよ、アハハハ~」
「なっ、何言ってのユウト! バカにすると許さないからね~ッ!」
思わず、僕も妙なことを口走っちゃったけど、これは意外とウソじゃない気がしたのもまた事実、自分でもホントは誰が好みなのか分からなくなってきた・・・
(うぅ~、こんなこと人間界じゃ無かったからなぁ・・・)
今話もお立ち寄りのうえ、読んで頂いて、ありがとうございます。
いつも読んで下さってる皆様、初めて寄って下さった皆様のは感謝感謝です!!!
今日も暑かったですね、関東/東海地方が昨日梅雨明けしたようで、途端に
暑い日がやってきちゃいました!
それとコロナのほうが再度感染が広がり始めてるようですし、子供たちの間では
手足口病も流行ってて、暑い夏にいろいろ注意しないといけないことばかり・・
暑い夏はマスクするのも辛くってキビシイ・・・
う~ん、どうこの夏を乗り切るか!? 皆さん、くれぐれもご注意下さい!
では、次話もどうぞよろしくお願いします!!!




