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~もっと早く来れていたら・・~

~もっと早く来れていたら・・~


 魔族スツーカの力で魔族の襲撃を受けているリンシャンの町に一気に移動できた僕たち、町の入り口である門で早くも魔物を数匹倒して、たまたまだったけど幸先イイッ!!


「さぁ、わたし達が来たからには、もう魔族たちの好きにはさせないわッ みんなイイかしらッ?!?」

「えぇ、この町だけじゃなく、この世界から魔族と魔物を一掃しちゃいましょ、ウフフ」

 調子にのちゃったタミーのこの言葉にスツーカは微妙な顔になって・・・

「おい、わたしも魔族なんだがな?・・・」

「えっ? あぁ~、これは失礼しちゃったわね、もちろんスツーカちゃんはわたし達の仲間だし、しっかり働いてくれたじゃない、一掃しちゃうわけないでしょ、ウフフ」

 続けてカリーナも、

「そうそう! この町の仕事が済んだら、スツーカの仲間入りを祝して宴会よッ! だからみんな頑張ってよ~ッ!」

「「「は~い!」」」 <エミール、ドーラ、タミー

 

 ということで、僕たちはリンシャンの街へ本格的に進入。

 見える範囲だけだけど、町には人の気配が皆無だった、魔族や魔物の襲撃を警戒してるんだろう・・

「この町の人たち、どこに行ったんだろ? 誰もいないよ・・」

 アルは敏感な耳をクルクル回して、周囲の音に神経を集中してるけど、そんなアルにさえ何も聞こえないくらい静かで、それが返って怖さを増しちゃてる感じ・・・

「この静けさ、気持ち悪い・・」

 

 人の気配の無い町をしばらく進んだところでアルがピタッと歩を留めて、

「あの先に何かいるよ、カサカサ変な音が聞こえる・・」

 アルの耳は人間の数倍の感度を誇る、それがこういうときに武器となる、隠れていてもアルの耳にはハッキリ捉えられてしまうんだ。

 そんなアルの言葉にドーラが、

「そこに隠れてるヤツ! 出てきなさい! 出てこなければ、敵としてかたずけるわよッ!」

 こう言いながらドーラはまたまた如意棒のようなモノを構える。

 プライドの高い魔族なら隠れるなんてしないだろうし、魔物なら考えなしに向かってくるはず、だとするとそこに隠れてるのは、雑魚のような下等な魔物か町の住人か? するとドーラの警告に恐れをなしたのか・・

「ま、待ってくれ~、こっちは魔族じゃない、人間だッ!」

「な~んだ、人だったんだ~、つまんな~い」

 アルは相手が人だと判って、残念そう・・

「早く出てきなさい、わたしたちは助けに来た巫神よ」

 カリーナのこの言葉に隠れていた町の人が出てきた、見ると3人の親子だった。

「子供もいるじゃないの?!」


 子連れの父親と思われる男性にエレーナが聞く。

「他の人たちはどこにいるのでしょう? 誰も居ないように思えますが?・・」

「あぁ、はい、他の人たちはほとんどが魔族に殺されてしまいました、生き残ってる人はそれぞれどこかに身を隠しているはずですが、どこに隠れてるのか・・・」

 その話を聞いて僕たちは一様に表情を曇らせていた。

「もっと早く来ていれば・・・」

 僕は大きな後悔を感じていた・・・



毎話、読んで下さってる皆様、今話も読んで下さり、ありがとうございます。

また、初めて読んで下さった皆様、お読み頂きありがとうございます。


今日も更新がこんなに遅くなっちゃいました・・・

お仕事から戻ると、うたた寝しちゃうのが癖になっちゃったようです。

まだおコタツが出っぱなしで、それにもぐるとぬくぬくで気持ちよくって

ス~って感じに寝ちゃうんですよね・・・

でも、なんとか今日中に更新できました、よかった~・・・・


では、読んで下さった皆様、次話もどうぞよろしくお願いします!!

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