~散々な出だし~
~散々な出だし~
新しい街カリナミ、ここは大気汚染が激しく町の住人は皆口にマスクを被っていた・・
僕たちも町人に習って、マスクを入手し、スツーカ以外はみんな生まれて初めてのマスクを着用した。
マスクを付けると、顔の大半が隠れてしまうので、誰が誰だか判らない感じなんだけど、エレーナや、タミー、ドーラ、それぞれ目の色が違っているので、目だけ見えてれば誰なのかすぐ判る、それに目だけが見るようになると、みんなの透き通るような目の美しさが際立ってみえて、見惚れちゃうほどで、ホント困る・・・
そんな感じなので、僕がボ~っとタミーの目を見ていたら・・
「あら~、ユウトったら、わたしの目をじ~っと見つめちゃって、どうしたのかしら~? もしかしてわたしのこの美しい目の魅力に釘付けになっちゃの~? ウフッ」
(あっ! 無意識にタミーの目を見つめちゃってたッ!! やっちゃた~)
「あぁ、いやぁ、みんなマスクしたら目しか見えないでしょ? だから目がきれいだなぁ~って思ってさ、アハハハ~」
僕は適当に誤魔化そうとしたんだけど、タミーには通用しなくって、さらにアルまでも食いついてきちゃった・・
「みんなのじゃなくって、わたしの目を見てたんじゃなかった、ユウト~??」
「えぇ~、目がキレイってもしかしてアルの目のこと~??」
「えぇ~、アルまで~?!」
「アルはキャットピープルだから目がキレイでしょ~、この目の色はお母さん譲りなんだよ~、この透明感のある深い藍色の瞳、おかあさんと一緒なんだぁ~、ユウト~もっと近くで見ていいよ~、フフッ」
(最近アルまでもウフとかフフフとかタミーみたいになってきたっぽい、これはヤバめの兆候だな・・注意しないと・・・)
目のキレイさをアピールしながら、アルはタミーを押しのけるように僕に迫ってきた。
「ア、アル、ちょ、近いって!」
「いいじゃない、アルはユウトにずっとくっついていたいんだも~ん」
すると今度はアルに押しのけられたタミーが逆襲?
「アル! そうはさせないわッ! わたしだって眼力なら負けてないはずよッ! ユウト~アルの目なんかよりわたしの青空のように澄んだ青い瞳のほうが好みよね~?」
「ちょっ! ふたりとも~そんなに寄ってこられても困るよ~」
ドサッ
僕は二人の圧に圧されて、後ろによろけるように倒れてしまった。
「もう二人とも、そこらへんにしておきないさい、ユウトだって困ってるじゃない、それに周りを見てみなさよ、町の人が怪訝そうにしてるわ」
カリーナがタミーとアルをたしなめるように言った言葉で、僕も周囲を見渡すと遠巻きに変な奴らがいるって感じの目で僕たちを見る町人がいた。
(わぁ~、これぜったいおかしなヤツって思われてる~ッ!! メッチャハズイッ!すぐにでもここから消えちゃいたいよ~ッ!!)
こんな感じにカリナミの町での第一歩は散々な出だしとなった・・・
(散々なのは僕だけかもだけど・・・)
皆様、今話も読んで下さってありがとうございます。
今日は春分の日でお仕事がお休みだったので、お友達と一緒に
古着屋さん巡りをしました~^^
友達はちゃんと正社員してるから、最近クルマを買ったんですよ~!
凄~いッ!!! 凄すぎる~~ッ!
本人は「クルマって言っても軽だから、安かったのよ~ウフフ」だって・・・
軽でもクルマはクルマ、わたしもクルマ欲しいよ~~
では、次話もどうぞよろしくお願いします!!




