~捜索開始~
~捜索開始~
オサックの町に入った僕たち、ベルタの様子が気になっていたのだけど、そんなことなどスッとんでしまうレベルの重大なことが発覚?
(術が使えない? それって・・)
「いやいや、みんなの巫神の術が使えない状態で魔物や魔族に襲われたりしたら、それこそ全滅ってことにもなっちゃうでしょ?」
僕がけっこうマジにビビり&困惑してるのを見てエレーナが・・
「ユウト、あなたの心配も当然のことです、しかしユウトはいままで何度も邪魂や魔物を相手にしてきています、その結果、あなた自身自覚は無いのでしょうけど、確実に戦闘能力やその場の状況に対応する能力などわたしの想定していた以上の力が身についているのです、だから、この町でわたし達の神術が使えなくとも、ユウトが身に着けた能力でどんな危機も乗り切れると信じています」
「いや~、そんなこと言われてもなぁ・・僕はエレーナ達のようにいろんな術を使えるわけでもなし・・」
「はい、ですからわたし達もまったく戦えないわけではないのです」
「えっ? そうなの? それならまぁ・・」
「ただ、いつものようにとはいきませんから、この町での戦闘ではいつもとは逆にユウトに中心になってもらって、それをわたし達がサポートする形になると思っています、どうか自分を信じて下さいユウト・・」
「う~ん、けっこうヘビーなことだけど・・分った! ここでグダグダ言ってもしょうがないよね、臨機応変で頑張ろ~ッ!!」
なんとなく納得させられた?僕だったけど、まぁなんとかなるかって自分を納得させるしかないと覚悟した。
「も~う、早くお昼食べようよ~」
アルがイライラ顔で早くお昼にしようと僕とエレーナの間に割って入ってきたので、エレーナも僕も同時に・・
「はい、お昼のお店を探しましょう」
「あぁ、昼食の店探してよアル」
アルがみつけた店で昼食をとり、さっそく薫の球の捜索に入った、エレーナ達の術が使えないこととベルタの様子と、ふたつの心配事はあるものの、球の捜索をしないわけにはいかないし、球の捜索が必ずしも危険という訳じゃないのが救いだ。
「まぁ、とにかくカオルの球を探しましょう、知ってる人がいないかまずは聞き込みしてみましょうよ」
「うん! はやく探して危険な町から離れるほうがいいよね」
アルが言ったことがみんなの本音のように聞こえたのは僕だけじゃなかったようで、
「そうそう、ヤバい町に長居は無用よ、ウフッ」
「そうよね、速攻で球見つけて、こんな面倒な町とっととおさらばしちゃいましょう!」
みんなけっこう軽口をしてるけど、その顔は微妙に緊張というか、引きつってるのが見て取れた・・
(顔には本音が出てるけどね・・)
昼食を済ませ、三つの班に分かれて町の中で聞き込みを開始、すると多くの人の話で一致するのが「町の中心から離れた場所の林の裏のほうに何かが落ちるのを見た」というモノだった。
「林の裏?」
「えぇ、あそこに見える林の裏ということですから、林を超えた先ということだと思います」
と言いながらエミールが町のずっと先のほうに見える林を指さしてる。
「あぁ、あの林みたいに見えてるやつね・・けっこう先のほうね、面倒だわ・・」
「うわぁ~、あそこまで歩くのヤダなぁ~」
いつも通り、タミーとアルはあからさまにイヤって気持ちを顔で現してて、清々しいくらだ。
「まぁ、仕方ないわ、情報があっただけマシよ、情報も無かったら、町中歩き回らないといけなくなってたかもしれないし・・」
「ワワワッ! それはもっとヤダよ~」
カリーナの脅かしのような言葉にアルは本気でイヤって顔しながら身体をよじらせてる、そこで僕が追い打ちを・・
「だから、あそこの林だけで済むならむしろラクもんじゃないアル?」
「そうだねユウト、あそこだけならすぐ終わっちゃうね」
こういったときのアルはホントに素直でかわいい、いつもこんな感じの女の子でいてくれたら助かるんだけどなぁ・・
皆様、今話も読んで下さってありがとうございます。
今日は土曜日でお仕事がお休みなので、こんな時間に更新できました!
いつも夜の更新ばかりですけど、時々こんなこともあるんですよ^^
今話はちょっと長めになっちゃいましたけど、どうかご容赦下さいませ。
では、どうぞ次話もよろしくお願いします!!!




