~町の人気店~
~町の人気店~
エレーナたちがウェイトレスをしている店は「かわいいウェイトレスがいる店」とのウワサが町中に広まって、みるみる人気店となった・・・
しかし、僕たちは路銀のために仕事をしただけなので、路銀さえたまればもう仕事はしなくていいはずなのだけど、人気店になったこの店のオーナーとしてはエレーナたちに辞めてほしくないところ・・・
「そうか・・残念だ、ウチの店はみんなのお陰で店始まって以来の売り上げだったんだがなぁ・・」
そう言ってがっくりしてるオーナーを見ていたエレーナがカリーナと相談して、代替案をオーナーに提示した、その内容とは・・
「オーナー様、今までお世話になっていながら、こちらの都合で終わりにするのも申し訳ないことです、なので、私たちの代わりという訳ではございませんが、これからもここが人気店でいられるよう、ちょっと術を掛けさせていただくというのはどうでしょうか?」
「それに、わたしたち以外にもカワイイ娘たちのウェイトレスも増えてきたしね、ウフッ」
実はエレーナたちがウェイトレスを始めてから、ウェイトレスのカワイイコスに憧れて、この店で働きたいという町の女子が連日くるようになり、そんな中からエレーナとカリーナが面接で3人を選抜し、今もここでカリーナたちに混ざって働いてる。
「術を掛ける? この店に?」
「はい、正確に言えば、この店と彼女たちに、ですけど・・」
と言いながら、エレーナは店で働いてる新規に入った人間の娘たちを指さした。
それを聞いたオーナは、少々不安そうな顔をしながらも・・
「まぁ、それでこの店の人気が保てるなら、お願いしたいが・・ホントの大丈夫なんだろうね?」
巫神の神術を見たことがないオーナーにしたら、不安になるのも当然だろうけど、半信半疑な態度のオーナーにカリーナがイラついて・・
「何よッ、わたしたちの言ってることが信じられなさそうね」
「い、いやぁ、そうじゃないが、術なんていわれても、ピンとこなくて・・」
「大丈夫よ、わたしとエレーナはハイクラスの巫神なのよ、わたしたちふたりに任せておけば悪いようにはしないわ」
「そ、それなら、お願いします・・・」
オーナーはカリーナの気迫に押し切られるようにオッケーした感じだった・・
さっそく施術となり、まずは町の娘3人に・・
「では、そこの3人、ちょっとこっちに来てくれるかしら」
「はい、なんでしょう? カリーナさん」
「は~い」
「ハイハ~イ」
「え~と、わたしたちは明日でこの店からいなくなるの」
「えぇ~ッ! カリーナさんたちがいなくなるなんて、聞いてないッ!!!」
「わたしたちだけになったら、どうすればイイんですか?」
「まぁ驚くのも、不安になるのも当然よね、だから、そんな不安を消し去るために、これからちょっとあなたたちにおまじないをします」
「おまじない?」
「えぇ、このおまじないでわたしたちがいなくなって、あなたたちだけになっても今まで通りにこの店は繁盛していけるようになります」
「でも、おまじないって子供だましみたいなモノって聞いてますよ・・」
「そうね、でもわたしやエレーナが掛けるおまじないはチョット違うのよねぇ~、ね、エレーナ?」
「えぇ、確実に効くおまじないですよ」
「確実に・・?」
「はい、確実です」
「では、3人とも目をつぶって、下を向いて下さい」
3人を椅子に座らせて、エレーナから3人に指示がでる、それに従うように3人の娘は目を閉じて下を向いた。
「そのままでいてね」
カリーナが優しく言葉を掛けると同時にエレーナが娘たちに気づかれないように娘たちの後ろに廻ってそれぞれの頭の上に手をかざし、ほとんど聞こえないくらいの声で詠唱した。
「さぁ、終わったわ」
カリーナにおわったと言われて、娘は3人とも、ちょっと驚いている。
「えぇ~、もう終わったの? 何も変わってないけど・・」
「わたしも何も感じないわ」
「うん、これでおまじないが掛かってるの? やっぱり迷信じゃない?」
3人とも、ほとんど信じてない様子だけど、そんな3人にエレーナが静かに・・
「私たちは巫神ですから、わたしたちの施す術は確実に効果があるものです、しかし、それ自体、掛けられた人が感じることはできません、この先、このお店が今のまま繁盛し続けることで、術の効果が本当だったんだと感じてもらえるようになるはずですよ」
こうして、僕たちは無事路銀を得ることができたことで、トマイの町を離れることになった。
アルやタミーたちがウェイトレスをしていたカフェのほうも、エレーナとカリーナが施した神術の効果と町娘のウェイトレスの可愛さでエレーナたちがいなくなった後も、かわらず大勢の人が来店する人気店のままでトマイの町のシンボル店になっていった・・・
今話も読んで下さいまして、ありがとうございます。
今話はかなり長くなっちゃいました、読んで下さってる皆様の
ご負担になってしまい、ホントに申し訳ありません・・・
もっと短いところで切りたかったのですけど、うまく切れるところが
見つからず、ズルズル伸びちゃいました、ゴメンナサイ・・・
でもでも、読んで頂けて、ホントに感謝です、ありがとうございます!!!
では、次話もどうぞよろしくお願いします!!!




