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~ひとり増えちゃった?~

 ~ひとり増えちゃった?~


 人の生気を吸いとる相手をみつけて、倒そうとした僕たちだったけど、その相手はスツーカというドラゴンの翼を持つ魔族で、想像してたのとは違ってそれほど悪人じゃなかった、さらにそのスツーカの身体からひとつだけど薫の球をみつけられた。

 その後、当初の方向とは全然違って、なんとスツーカも僕たちと一緒に行動することになったのだった・・・

 

「エレーナ、スツーカまで仲間に入れちゃってどうするつもりよ?」

「別に悪い人じゃないようですし、一緒に行動しても大丈夫でしょう、それにこれから先、魔族の力も必要になることもあるかもしれませんよ」

「で、でも、わたしたちは巫神よッ! 巫神が魔族の力を借りるなんて許されないわっ!」

 スツーカとタミー、アルが笑って何か盛り上がってるその脇でエレーナとカリーナがなにやら意見が食い違ってる様子。

「エレーナ、カリーナ、何をめてるの?」

 僕はエレーナのほうが気になって、聞いてみると、スツーカが同行することについてふたりの意見が食い違っているみたい。

 一応巫神は魔族とは協力や共闘などはしないという暗黙のルールみたいなものがあるらしい、でもエレーナは悪人ではないスツーカなら何か力になってもらえそうだから仲間に入れたほうがイイと考える、しかし、カリーナは巫神が率先して魔族と手を組むことには反対らしい、いつもの二人を見てると今回は真逆な気がするけど、どっちにするにしてもふたりが決めること、巫神業界のことは判らないから僕は口を挟まないでいることにした。


 しばらくして、ふたりの考えがまとまったようで、エレーナとカリーナがニコニコしながらスツーカに近づいて、

「スツーカ、あなたはわたしたちの仕事に協力する気はありますか?」

「あなたたちの仕事によるわね」

「わたしたちは、あなたの身体に入っていた球を集めるようにとの指示を受け、旅をしながら球を集めています」

「あの球ッて他にもあるのね?」

「えぇ、あの球はそこにいるユウトの彼女だった女子の変化体なのです、なので全ての球を回収し、また元の形である人の形に戻すつもりです」

「その仕事にあなたの力を貸してほしいのよ、どう? 付きあってくれる気あるかしら?」

「う~ん、まぁいいわ、でも、わたし魔族よ、巫神であるあなたたちこそ、わたしと手を組んじゃって大丈夫なの?」

 なんと魔族のスツーカのほうから巫神の心配をしてくれてる!

「あぁ、それね、確かに普段ならほぼ無いことね、でも、スツーカは悪人オーラが無いし、アルやタミーとも仲良くできるし、もし本宮や司祭たちに文句言われたら、わたしやエレーナが絶対あなたを守るつもりよ」

「へぇ~、巫神が守ってくれるなんて、魔族初じゃないかしら! あなたたちと一緒って面白そうだし、しばらく同行するわ、フフフ」


 こうして僕たちのパーティにまたひとり新しいメンバーが加わったのだった・・・


今話も読んで下さり、ありがとうございます。


今日は土曜日でお仕事がお休みですので、この時間に更新する

ことができました。

休みならもっと早く更新をとおっしゃる方もいらっしゃるとは思うのですが、

ひとり暮らしですので、休日はお洗濯とかお掃除とかいろいろやらないと

いけないことが溜まっちゃってて、大忙しなので、結果こんな時間になっちゃうんです・・

ほんとに自分の才能の無さには辟易しています・・・

でもでも、皆様が読んで下さってることが、わたしに続きを作らせる力を

与えてくれるんです! これからも才能の無さと戦いながらお話を進めて参りますので、

次話以降もどうぞよろしくお願いします!!!



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