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~オバサン(仮名)が薫の球を?~

 ~オバサン((仮名)が薫の球を?~


 岩の中から登場したドラゴンの翼を持ったオバサン(仮名)、その中に僕は薫の球の光をみつけた・・


「何さ、あんたッ!? 人のこと指さして失礼な男ねッ!」

「あぁ~、ゴメンナサイ・・でも、あなたの中に光が見えるんだけど、それはどうしたの?」

 失礼と言われ、思わず「ゴメンナサイ」と謝ってしまった僕を見ていたタミーが・・

「あぁ~あ、バカね、謝ってどうすんのよ、一応あのオバサン(仮名)敵なのよ・・」


 その後もややゴタゴタしたおとはあったけど、アルとのやり取りや僕への反応、それにエレーナとカリーナの術を使った素性確認でこのドラゴンに翼を持ったオバサン(仮名)に危険な要素はほぼゼロと確定。

 相手が敵じゃないとなり、ただちに僕が感じ取ったオバサン(仮名)の中から発している薫の球の気配の調査となった、そしてもし中に薫の球があるのなら、それを取り出して回収もするとなった。

 一通りこのことをオバサン(仮名)にも説明して同意を取った。

「そうそう、あなたって名前あるんでしょ? なんて名前なのかしら?」

 カリーナが思い出したように聞いた。

 そうだよ、敵じゃないなら、名前くらい聞いても大丈夫なはずだし、オバサン(仮名)ってのも悪いしね・・

「私の名は、スツーカよッ! ドラゴンより奪いしこの雄々しい翼が強さの証!」

「えっ?! 雄々しいって、あなた女よね?」

「あったりまえでしょ!! 雄々しいってのは言葉のあやよッ! それくらい汲み取りなさい!」

「そんなのしらないわ、雄々しいを女が使う自体おバカな証拠じゃないかしらッ?」

(あぁ~あ、あのスツーカって人、めんどくさそう・・・)

(ん? そもそもあの人、人なの?)


 その後もアルやタミーとスツーカの間で一波乱あったあと、やっとエレーナとカリーナの術によってスツーカの中に取り込まれていた薫の球を取り出すことに成功。

 取り出した球を手にしながらエレーナがスツーカに聞いた。

「この球はどうしてスツーカの身体に入っていたのですか?」

「あぁ~、これはここで休んでいたら、ちょうど私の目の前に飛んできたのよ、それで手に取って眺めていたら、急にそれが私の身体に入っちゃったのよ、ほんとマジ驚いたわ、でもね・・それからね、生気を吸いたくなったのは・・」

(もし、その話が本当なら生気を求めていたのはスツーカじゃなくて薫の球ってことになるんじゃないか?)

「では、もう球は取り出したので、スツーカは生気を吸いたいと感じてないんですよね?」

「あぁそうね、今は前の感じに戻ったみたい、なんだかスッキリしてる、イイ気分だわ」

 気のせいか、スツーカの顔つきも少し前に比べて、優しくなったように見える。

「球を出してもたっらかしら、なんだかお腹すいちゃった、なにか獣を狩って焼肉パーティでもしない? フフフッ」

(あぁ~、スツーカもフフフの使い手だったんだ・・・)


 なんだか、なし崩し的に仲良く?なった僕たちとスツーカ、そんなスツーカにエレーナが言った言葉が・・

「あなたもわたしたちのパーティに入りなさい、そしてその力を貸してください」

 この誘いにスツーカの返事は・・

「まぁ、いいわよ、ここにいても暇だし、あなたたちと一緒ならいろいろ面白そうよね」


今話も読んで頂き、ありがとうございます!


今話では敵だと思っていた相手が敵じゃなさそうって感じに

展開してみたんですけど、作ってるわたし自身、どうしたらいいかなぁ~って

感じに迷った結果として、だったら一緒になれば?って少々雑な感じで

仲良く一緒になることにしてみました。

これからの展開がちょっと難しくなっちゃいそうで、不安です・・・


では、次話もどうぞよろしくお願いします!!!

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