~ホントに悪者なの?~
~ホントに悪者なの?~
「わたしの食事の邪魔をしたのはおまえたちか~ッ!!」
ついに僕たちの目にその姿を現した今回の敵?だったのだけど・・・
爆煙の霞が消えてやっと相手の姿をはっきり見ることが出来てきた・・
「あれ~、ドラゴンじゃないっぽいよ」
「そうねぇ、初めてのドラゴン戦ってちょっと期待してたんだけど、ざ~んねん」
アルとカリーナが相手がドラゴンじゃないと判ってテンションダダ下がり。
「あぁ? おまえら私がドラゴンじゃないからっておちょくってんのかぁ~ッ!!」
爆煙で見えなっかったときはドラゴンのような翼が見えて僕たちはちょっと恐怖を感じてたんだけど、その姿をはっきり見ることができるようにると、そこにいるのがガタイが僕たちより大きく、バッチリ悪役メイクをしたお姉さんっぽい人?だったので、僕もみんなも少々ガッカリ・・
「あぁ~あ、ガッカリ・・緊張して損した・・」
「オイオイ、私を見て「ガッカリ」って何?! ちょっとは崇めたり讃えたりしなさいな!」
「いやぁ、ドラゴンっぽい翼が見えたから、ワクワクしてたんだけど、よく見えるようになったら、ちょっと大きいただのオバサンなんだもんガッカリもしちゃうよ」
「オバサンですってぇ~ッ! ちょっとそこの猫耳! おとなしく聞いてりゃ言いたい放題言ってくれちゃって、あんたなんか怖くて耳畳んで、そこの男子の後ろに隠れてたたじゃないのよッ!!」
「猫耳じゃなくてアルッ!! あたしはアルっていうのっ! 名前くらい覚えてよねッ!」
なんか、妙な展開になってきた、なんていうか、女子高生同士の口喧嘩の様相といった感じ、ドーラやベルタたちもあっけにとられ遠巻きに事態の進展を見守ってる。
そしてエレーナとカリーナはというと、ドラゴンの翼を持つオバサン(仮名)の真の姿を術を使って真剣に透視してるみたい。
「なんでエレーナたちはあのオバサン(仮名)を透視してるだろう?」
僕がひとりごとを言うと、それを聞いていたタミーが、
「あのオバサン(仮名)、根っからの悪者じゃない感じなのよね~」
「でも、人の生気を吸ってたんだよ、悪者そのもの確定でしょ?」
「それはそうなんだけど・・どう見ても悪者特有の妖気のようなモノを感じないのよね・・」
「悪者じゃない? じゃあなんで生気なんて吸ってたのかな?」
「それ、わたしにも謎なのよね・・」
アルと喧嘩してるドラゴンの翼を持つオバサン(仮名)・・確かにアルとのやり取りをみる限り悪者にはぜんぜん見えない、むしろ気のいいオバサンって感じ・・・
「何だろう、この微妙なズレ感・・・」
今話も読んで頂きまして、ありがとうございます。
今日の夕方、富士山の脇に沈む夕日を見て気が付いたんですけど、
冬至のときとくらべて、少しだけですけど、日が沈む位置が横にずれてました。
太陽って日に日にどんどん日の出の位置と日の入りの位置が変わってる
ということんなんですけど、それを目で見て判ることってあんまりないと
思うんです、これジミに感動しちゃいますよ^^
皆さんも機会があればじっくり日の入りを観察してみて下さい!^^
では、次話もどうぞよろしくお願いします!!!




