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~今度の相手ってドラゴンなの?~

 ~今度の相手ってドラゴンなの?~


 人の生気を吸い取るヤツを大岩からあぶりだす作戦ででた僕たち、その効果があったようで大岩に動きがあった・・・


「何か出てくるよッ!」

 キャットピープルのアルが真っ先に岩の奥から出てくる何かをキャッチした。

 岩に開いてる穴を塞いでいるエレーナたちの作った壁が膨らんできた、何かが壁を内側から破ろうとしてるようだ。

「もう壁も限界みたいだけど・・」

「そのようです、みなさん、そろそろ出てますよ、対応できるよう構えてください!」

「いきなり戦闘になってもビビっちゃだめよ~、フフフッ」

 いつも真面目なエレーナと、こんなときでもふざけてる余裕のカリーナ、このふたりに応えるにドーラ、ベルタ、エミールが答える。

「わたしたちは、いつでもオーケーよ、壁外してもいいわ!」

「えぇ、ドンと来いよッ!」

「わたしはカリーナたちを守るシールドを作り続けるわッ!」

 ここで穴の壁に亀裂が走り始めた。

「壁はもう限界ね、みんな~、来るわよ~、エミール、シールドお願いッ!」

「えぇ! シールド発動ッ!!」

 エミールが無詠唱でみんなの上にデッカイシールドを展開した、その直後エレーナたちが作った穴の壁がついに突破された。

バガーーンッ!!!

 一瞬で術で作った壁は消え去り、穴の周囲の岩が四方八方に飛び散った。

バシーン、バシーン!

 飛び散った岩の破片の一部がエミールが作ってくれたシールドに当たって、派手に音をたてながら弾ける。

「出てくるわッ!」

「やっとお出ましね、待ちくたびれたわ、フフ」

 珍しく本気っぽいタミー、そして相変わらず余裕をかましてるカリーナ、この微妙にデコボコ感を出してるふたりを横に僕も剣を取り出して、始まるであろう戦闘に備えた。

ゴゴゴゴゴゴ~ッ

 アルは緊張してるのか怖いのか、尻尾がめいっぱい膨らんでる。

「「「「生気の流れを邪魔してるのは誰~ッ?!!!!」」」」」

「ヒャッ!」

 めちゃ低く身体が震えるような重い声が辺りに響いた、この声の圧は普通じゃない、アルはそれを聞いて奇声をあげて僕の後ろに隠れるほどだ。

「何今の声?」

「あれが今回の相手の声じゃない?」

 その声は穴の奥から出てきてたので、穴で反響して妙なエコーも掛かって、怖さ倍増に聞こえたっぽい。

「来るっ!」

ドワァーーーン!!!!!

穴の周囲の岩がバラバラに砕けてド派手に飛び散り、爆煙のような靄が辺り一面を隠した。

「なッ?! 何も見えない!!」

 エミールのシールドがみんなを守ってくれて飛び散った岩による被害は無い、しかし爆煙が邪魔をして状況が見えてこない。

 徐々に爆煙が薄くなてくるにつれ周囲の状況が見えてきた・・

「あ、あれが今度の相手?・・」

 薄まりはじめた爆煙の中に、大きな影が見えてきた、腕、足、さらにドラゴンの羽のようなモノもある・・ように見える・・・

「ドッドラゴンッ??!!」


今話も読んで下さって、ありがとうございます。


今話はあまり遅い時間にならないうちに更新できました。

前話の更新が遅くなっちゃったので、今話はぜったい遅くならないように

しなきゃって、お仕事から帰ってきてもコタツも点けずにお話を作ってました!!

そんな今話ですが、いがだったでしょう?面白かったってちょっとだけでも

思って頂けたら嬉しいです!!


では、次話もよろしくお願いします!!!

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