~タミーの出番!!~
~タミーの出番!!~
町で僕たちに助けを求めてきた女性の家に行った僕たち、そこで病を罹って昏睡状態の旦那さんを診た結果、この異変が何者かによって掛けられた術によるものと確信することができた・・・
「え~と、エレーナ、何者かによる術だとして、その相手がどこにいるのか判らないよね? どうやって探し出すの?」
僕は子供の質問のようなことを聞いちゃったけど、今の僕には一番大事なように思えていたんだから仕方ない・・・
「はい、それについては大丈夫です、この人から奪われている生気の行方を追っていけば、この町の異変の元、つまり今回の敵にたどり着くことができるのです」
「へぇ~、巫神の神術ってそんなこともできちゃうんだぁ、すっごいねぇ~」
僕がまるでド素人のようなリアクションをしたもんだから、家主の女性はちょっと不安そうな目で僕を睨んでいた・・
(ゴメンナサイ・・)
「いえ、この術はわたしたち巫神よりエルフのタミーのほうが得意としているはずです、ですよねタミー?」
(ふ~ん、いつものように巫神の術でなんとかしてくものと思ていたけど、モノによってはエルフのほうが得意ってこともあるんだ・・)
エレーナからふられたタミー、やっと出番とばかりに・・
「えぇ! 肉体の発するオーラ、そしてその流れなどはわたしたちエルフの独壇場! いいわ! わたしのエルフの力お見せするわ、ウフッ」
とかなり鼻息荒く、まるで歌舞伎役者の見栄のようなタミー・・
(いやぁ~、そんな口上はどうでもいいからさ・・ほら、奥さん引いちゃってるじゃん)
するとタミーはこの家の中を見渡して・・
「さっきから、なにか妙なものがフワフワしてたのが見えるんだけど、おそらくあれが旦那さんの生気の流れのようね」
「やはりもう見えていましたか?」
「えぇ、たぶんエレーナ、カリーナにはギリギリ見えるかどうかってレベルのか細いものよ、いまから術で見えやすいようにするわ、あぁユウトには全開にしても見えないでしょうね、残念ねユ・ウ・ト、ウフッ」
タミーは最後の「ウフッ」に合わせて、ウィンクまでしてきた。
(いや、だから最後のウフッは要らないから、しかもいまのウィンクは何なんだよっ!)
()’=((&’(%&(’&)U)=!&’=%#0 (タミーの詠唱 文字化不可能)
タミーがエルフの術を掛けると、エレーナとカリーナにも旦那さんから出る気の流れがハッキリと見えはじまたようで・・
「こんなにか細いなんて!?・・・」
「そうですね、これだとあまり時間がないようです、急いで相手を探し倒さなといけませんね」
エレーナ、カリーナにも見えるようになった気の流れは、想像以上に細く弱々しいモノのようだ、その流れを見るふたりの様子から、流れの先は家の外、町から離れる方向へ向かっているようだ。
「僕にはかけらも見えないよ・・」
「まぁユウトは人間だから仕方ないわ、でも、相手の近くに行けばイヤでも見えるようになるはずよ」
「そうなの?」
「えぇ、この相手は同時に何人もの人の生気を吸っているはずです、だから近くになれば吸われる生気の密度が高まるので、ユウトでも見えるようになります」
僕たちはいったん女性の家を出て、ドーラたちと合流するため町の中心街へ戻った。
「あぁ、ドーラ、アル」
「ユウト、そっちはなにか判った? アルたちはなんにも判らなかったよ」
「みなさん、これから忙しくなりますよ、相手の居場所が掴めそうです、これからそこへ乗り込みますよ!」
エレーナがそう言いながら、空に流れる生気の光の川を指さした(たぶん)
これからは時間との戦いにもなりそう・・・
皆様、こんばんは。
今話も読んで頂きまして、ありがとうございます。
今話の更新はちょっと遅い時間になってしまいました・・
理由は、わたしがお仕事から帰ってきて、疲れてて寝ちゃったという
失態なのです・・・
寝てたのは多分40分ほどなんですけど、それからお話の続きを
作ってたら、こんな時間になっちゃいました、本当にゴメンナサイです!!
時々、寝ちゃって更新が遅くなることがあるので、寝ちゃわないよう
気を付けてるんですけど、どうしても睡魔に勝てなくて・・・
次から気を付けますので、次話もよろしくお願いします!!!




