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~異変解決に向けて~

 ~異変解決に向けて~


 調査二日目はちょっとしたドタバタ的なことはあったけど、肝心の調査については進展も無く、午後になってみんなのテンションが下がってるのがはっきり判る感じになってしまって、徐々に口数も少な目に・・・

「まだ二日目だけど、こうも何も掴めないとなると、方針転換も考えないといけないかもね」

「えぇ、実はわたしも同じことを考えてました」

 ぼくがみんなの暗くなってきた空気をなんとかしようと言った方針転換ということだったんだけど、エレーナも同様に考えていたという。

「それにしても、異変を起こして病に罹った人たちはどこにいるんでしょうね? 医者のいそうな建物すら無いようだし、ちょっとおかしくないですか?」

エミールも怪訝そうな顔で言うと、それにタミーも、

「そうよね、どこにも病人がいないようだし、医者も見ないし、これぜったいおかしいわよッ」

 さきほどカリーナの大胆行動で激オコ半狂乱状態だったアルもエレーナの伸術が効いたのか、大人しくみんなの話を尻尾をいじりながら聞いてくれてる。

 そんなことを話しながらも、町中を進む僕たちの後ろから急接近する足音があった。

「あ、あの~」

「? 誰?」

 僕たちに近づいてきたのは町に住む女性だった。

「どうしたんですか? 私たちに何か御用でも?」

「あぁ、はい、私の夫を助けて頂きたいんです! 夫が流行り病に罹ってしまって、昨日からずっと寝てしまってるんです」

「流行り病か・・」

「それで町にいらっしゃる巫神様ご一行を探していたんです、巫神様なら夫の病を治して頂けると噂で聞いたので・・」

 そこまで聞いていたカリーナが、その噂話を否定しようとした・・

「う~んと、その噂は・・」

 その途中でエレーナが割って入って・・

「治せるかどうか判りませんが、あなたの旦那さんを診てみましょう、お家はどちらですか?」

「はい! こちらです」

 エレーナのこの言葉を聞いた女性は、それまでの不安いっぱいの顔から、一気に希望を持った明るい顔に変わった。

 その後、アルとドーラ、エミール、ベルタはさらに町の聞き込みをするため別行動となり、僕とエレーナ、カリーナ、タミーが女性の家に向かった・・


>>女性の家

 その女性の家は町のはずれにあった、この町では普通のサイズの家、そこに夫婦で住んでいるらしい・・

「失礼しま~す」

 カリーナを先頭にぞろぞろ家にあがりこんだ、すると奥の部屋のほうから男性の咳き込むような声が聞こえてきた。

「旦那さんはそちらの部屋ですね」

「はい・・」

「では、早速診てみましょう」

 隣の部屋に通づるドアを開ける・・・

「失礼します」

 そこには顔色の良くない男性がベッドで苦しそうにした。

「あなたたちは誰ですか?」

 突然僕たちのような見たことのない者たちが家に入ってきたもんで、男性が驚いたように聞いてきた。

「心配はご無用です、わたしたちは巫神で、旅して町を巡っているのです、その途中でこの町の奇病のことを聞いたので、お役に立てるかと思い、立ち寄った次第です」

 エレーナが男性の警戒心や不安感を拭い去るように優しく話しかけろ、すると男性の強張った顔にほんのちょっとだけど笑みが浮かんだ・・

 

 その後、エレーナとカリーナで男性の身体の変調の原因を探ってみたのだけど、これといっておかしなところな無い様子、さらにタミーのエルフの術でも診てみたけど、異常は見つからなかった。

「これは、やはり遠隔反応か、もしくは遠隔吸収系の術を掛けられてるようですね」

「エンカクキュウシュウ?」

 僕にはさっぱり判らないワードだったけど、すぐにカリーナが僕とそばにいる奥さんに判るようにやさしく説明してくれた。

「え~と、ざっくり言うと、旦那さんは病気ではないのです、ではなぜこのような状態かというと、旦那さんに遠隔吸収という術を掛けた張本人がどこか離れた場所にいて、そいつが旦那さんの生気のようなモノを吸い続けているんです、だから、旦那さんを救うには、術を掛けたヤツを探して倒すしかないんです、判りましたか? ウフッ」

(最後のウフッは余計だよ・・)

そこまで聞いた奥さんは、

「じゃあ、彼は治せないんですか?」

「いいえ、これから術を掛けた相手を探し出し、倒してきます、それまでのつなぎとして、旦那さんには防護結界を施しておきます、結界があればこれ以上生気を吸われないはずです」

 

 女性に出会ったことで、予想外な形で異変のコアに近づくことができそうだ、これで一気に問題解決に進んでいければいいけど・・・


皆様、今話も読んで下さり、ありがとうございます。


今日はクリスマスですね、会社からの帰り道、いろんなお店の前を

通るんですけど、今日よりクリスマスイヴの昨日のほうが賑わって

いたようにみえました、まぁ昨日は日曜日でしたからイヴといっても

みんなで集まったりしやすかったんでしょうね。

こんなことを言ってるわたしはというと・・・まぁ皆さん、ご想像が

ついているとは思いますけど、余裕でボッチです(汗)

でも、ボッチでもクリスマスケーキを昨日と今日、2日連続で食べちゃいました~

う~ん、体重が心配・・・


では、次話もどうぞよろしくお願いします。


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