~タミーとアル、脅しの効かないふたり~
~タミーとアル、脅しの効かないふたり~
無事拠点となる一戸建てを借りられて、みんな少し安心したみたいで、家に上がり部屋に入ると、すぐさまその場に座ったり、寝転がったりしてる、アルなんて仰向けで大の字になり・・
「ふぁ~、やっぱり家はいいよねぇ~~、めいっぱい手足、尻尾も伸ばせるヨ~~!」
と、全力リラックスモード、まぁいいんだけどね^^
「ここまでご苦労様でした、今日は明日からの調査に備えて身体を休めて下さい」
エレーナがみんなにこれまでの労をねぎらう言葉を掛けてくれた、するとタミーがすぐさまつ突っ込みを・・
「まぁ、ご苦労って言われても、ここまでの移動はユウトのクルマだったから、ぜ~んぜん疲れてないんだけどね、ウフッ」
「タミー、そんなこと言っちゃエレーナに悪いよ」
「いいえ、いいのです、私の言葉は所謂社交辞令というモノですから・・」
さすがエレーナ、完全に見切ってる!
気が付くと家の外はもう暗くなりかけていた・・
「そろそろ、お夕飯の時間よ、今夜は何にする?」
「そうねぇ、もう名物は頂いちゃったし、アラグホーサー以外にも何か美味しいモノ
ないかしら?」
それからみんなで夕飯を食べに町に出て、家に戻ったのは夜もかなり遅くになってからだった・・
翌朝・・
「ふぁ~~、よく寝たぁ~、あぁ、今日もイイ天気だね、ゆうと~」
「アル、昨日もかなり飲んでたようだけど、今朝は起きられたんだね、遅くまで寝てるとエレーナに怒られるからかい? ハハハ」
隣に寝ていたタミーも僕たちの会話で起きた様子。
「あら、ユウト、おはよう~、アルも起きてるじゃない、今朝はお寝坊さんにはならなかったのね、ウフッ」
「タミー、おはよう、タミーはお酒強いんだね、アハハ」
とタミーと話してて、やっと気づいた!
「でも、なんで僕の部屋でタミーもアルも寝てたの? ふたりとも確か隣の部屋だったはずだよね?」
まぁだいたいは想像はつくんだけど、ふたりの言い訳を聞こうと思う・・
まずはタミーから。
「あぁ、なぜわたしがユウトの部屋に居たかというと~、う~んと・・・そう!昨日の深夜、ユウトの部屋から奇声が聞こえてね、それでユウトが心配になってここにきて、そのまま寝ちゃったってわけよ、だからユウトを心配してのことだから、悪く思わないでほしいわ、ウフッ」
「あぁ、そうなんだ・・・それで、アルのほうは?」
次にアルの言い訳・・
「あぁ~、アルもね、ひとりで寝てるユウトが心配で、深夜にここに来てたの、まぁアルもタミーと一緒でユウトのことを思ってのことだから、怒っちゃヤダよユウト」
「そうだったの・・でも、僕のベッドに入ってこなくても良かったんじゃない?」
「そ、それは・・寒かったからさ、アルってキャットピープルだから寒いの苦手でつい・・・」
「そうよ、夜だし寒かったのよ、それにユウトのベッド、あったかそうだったのよねア~ル?」
「うん!うん!」
ふたりの言い訳を一通り聞いて・・
「タミーにアル~、それ完全にウソでしょ・・しかもしっかり騙そうってしてない、適当でバレてもイイってウソじゃん、こんなことされたら、僕だって男だし、いつか襲っちゃうかもしれないよ、それでもイイの?」
僕はふたりの適当なウソにウンザリして、つい脅すように襲っちゃうなんて言っちゃっんだけど、それはこのふたりには脅しにならなかったようで・・・
「えぇ~?! ユウトが襲ってくれるんならアルはメッチャ嬉しい! 毎晩でもユウトの部屋に行くよ~ッ!」
「そうね! ユウトがその気になってくれるなら、わたしだって毎晩ユウトのベッドにもぐり込むわッ!」
あぁ~ダメだ、このふたりには普通というモノは通用しないんだった・・・
こうして新しい家での生活が始まるのだった・・・
皆様、今話も読んで頂き、ありがとうございます。
今日は外のお仕事で現地から直帰させてもらったんです。
なのでお話の更新もこんなにはやくできました~!!
今日はは寒かったですね、今週はずっと寒いようなので、読んで
下さってる皆様、くれぐれもお風邪など召さぬようご注意くさいませ。
では、次話もよろしくお願いします!!