~不動産屋でもエレーナ活躍か?~
~不動産屋でもエレーナ活躍か?~
カンザキの町で奇病、いや人為的な異変の調査と解決に乗り出すことになった僕たち・・・
「病なら簡単だけど、異常となるとちょっと面倒なことになりそうね・・」
「もう宿を決めちゃったけど、異変となるとタータンの町のときみたいに長期戦になりそうだし、そうなると宿賃も嵩んじゃうし、初めから賃貸を借りたほうがいいかもね」
タミーの心配も当然だ、元々4人だったのが、今では8人の大所帯、毎日の食費もバカにならないし(野営なら木の実や野草だからタダだけど)他にもいろいろ掛かるし、路銀は大事に使わないと・・
「そうね、カワイイ家でも借りましょうよ」
僕の賃貸をということにカリーナも賛成して、続いてエレーナも・・
「そうですね、でも今回はタータンのときように初めから長期契約はせずに、短期を
更新して借りるようにしたいと思います」
と、エレーナらしい慎重な考え、でもなんで?って思ってると、ドーラがなぜ短期を更新するのか聞いてくれた、エレーナはそれに答えて・・
「はい、今回の異変はタータンの時のように長期戦にはならないように思えるのです、まぁこれはあくまでわたしの勘みたいなモノですが・・それで始めから長期契約ではなく、もし長期になりそうなときは、その時点で長期契約に変えたいのです、多少なりとも路銀の節約にもなりますし・・」
やっぱりエレーナ! ここでもいろいろ考えを巡らしてる、いつもながらエレーナの思慮力には驚かされる、今回は路銀のことも気にしてるとは、意外にも庶民的で可愛く思えちゃう!
ということで、せっかく決めた宿だけど、一泊だけで宿を引き払って、町の不動産屋へ・・
>>不動産屋前
「ここでお家借りよう!」
アルは自分の家を借りるようなハイテンション、不動産屋の外観は人間界のそれと同じで、窓や外壁にお勧め物件情報がベタベタと貼ってあるので、すぐにそれが不動産屋と判る・・
不動産屋の前でみんなを見ると、まずユウトが入ってよ?って感じの視線が僕に集中。
「はいはい、先頭で入りますよ」
ガタガタ(不動産屋の玄関を開けた音)
(玄関の建付けワル・・)
「いらっしゃ~い」(オヤジらしいダミ声でめんどくさそうに)
そこにいた不動産屋の主人らしきオヤジを見た途端、僕の足が止まって・・
(あっ、これダメなヤツだ・・)
どんな業種でも、そこに入った途端、なんだか分らないけど不安になる店がある、今回の不動産屋もそのパターン、僕一人だったら速攻で別の店を探す案件だ。
僕の後ろにいるみんなも、店内にいたオヤジを見た途端、ハズレを感じとったようだった、しかしエレーナだけは僕を押しのけるように、そのままズンズン店内に入ってしまった。
「エ、エレーナ・・」
みんなの気持ちなんてお構いなしに店に入ってしまったエレーナ・・
(ここやめておいたほうがイイと思うんだけどなぁ・・)
今話も読んで頂き、ありがとうございます。
今日の更新はいつもより、はやくできました!
今日は職場のお昼休みにお話しの続きを作ってましたので、
帰宅してすぐ更新ができたんです、前回がちょっと遅くなって
しまっていたので、今日は早くしようって決めていたんです。
このタイミングを逃しちゃうと、間違いなく眠くなっちゃって
また遅くなる気がして「寝ちゃう前に更新するぞッ!」って思ってました^^
では、次話もよろしくお願いします!!!